悪魔とラブソング

カトリック系の女子校をある事情で退学になり、共学校に転校してきた可愛マリア (浅川梨奈)。真っすぐ過ぎる性格がゆえに、人が指摘されたくないことをストレートに口にし、初日から中村亜由 (小野花梨) らクラスメイトたちの反感をかってしまう。早速、マリアは嫌がらせを受けて屋上から落下しそうになるも、目黒伸 (飯島寛騎) と神田優介 (奥野壮) に助けられる。優介から「もっとうまくやらないと疲れちゃうよ?」、目黒からは「無視すればいい。刺激するから面倒なことになる」とそれぞれ忠告を受けるが、マリアは「関わりを恐れたら友達は作れない」と返す。そんな中、目黒はまたもやマリアのピンチを救うことに。そこで、ひょんなことからマリアの美しい歌声を耳にするも、マリアにトラウマを抱えていることを見抜かれて動揺する。

校内合唱コンクールの実行委員になったマリア (浅川梨奈)。亜由 (小野花梨) はマリアに嫌がらせをする為に、自分の言いなりになる甲坂友世 (山之内すず) も実行委員になるように仕向ける。マリアと友世は、合唱の曲を探すために音楽店へ。そこで友世は、亜由の指示でマリアに万引きの濡れ衣をきせようとするも失敗。計画に気付いていたマリアは、友世に「周りの顔色を伺ってばかりで何が楽しい?」と問うが、自分の痛いところをつかれ逆上した友世に階段から突き落とされてしまう。目黒 (飯島寛騎) は、足を負傷したマリアを偶然見つけ、おぶって病院に連れていくことに。マリアは目黒に感謝を伝えるために目黒の背中で「アメイジング･グレイス」を歌い出す…。

誰にでも優しいクラスのムードメーカーの優介 (奥野壮) は、飾り気なく真っ直ぐな言動で人と向きあうマリア (浅川梨奈) に惹かれ始めていた。そんな中、またもやマリアへの嫌がらせが発生。マリアを庇った優介は、流れで皆の前でマリアに思いを告げるも、自分のせいで優介が周りから浮かないように、マリアはあえて優介を突き放すような発言をする。校内合唱コンクールに向けて、動き始めた実行委員のマリアと友世 (山之内すず)。しかし、ピアノの伴奏者が見つからない。幼い頃の辛い経験が原因でピアノを弾くのを避けていた目黒 (飯島寛騎) だったが、過去と向きあうためにピアノ伴奏を引き受ける事にする。しかし、マリアが提案した放課後の練習にクラスメイト達は乗り気でなく、仲裁に入った優介までもが皆に反感をかってしまう……。

目黒 (飯島寛騎) の幼なじみで恋心を寄せる女子高校生モデルの井吹ハナ (吉田志織) が、海外から戻ってきた。気さくな性格で誰にでも優しく、“天使みたいな子”と呼ばれるハナは、マリア (浅川梨奈) に反発し合唱の練習に参加していなかった亜由 (小野花梨) らを説得。ハナのおかげで初めてクラス全員で合唱の練習ができ、マリアは喜ぶ。ハナは、目黒が合唱の伴奏として再びピアノを始めた理由がマリアにあると気付き、マリアに自身の目黒への思いをあえて打ち明け、「応援してね」と牽制する。そんな中、ハナにテレビの密着取材がつくことに。だが、合唱の練習中、その美貌から取材陣に注目されたマリアに嫉妬した亜由が、マリアに暴言を吐く事件が発生。マリアは亜由の言葉で幼い頃のトラウマを思い出し、「1人になりたい」と練習を放棄し……。

合唱コンクールが間近に迫っているというのに、クラスはバラバラになろうとしていた。中村亜由 (小野花梨) は可愛マリア (浅川梨奈) への反発から練習をボイコットし、目黒伸 (飯島寛騎) は過去の挫折をみんなに知られてしまった事で練習を休んでしまう。そんな目黒に、井吹ハナ (吉田志織) は、「伴奏なんてやめたっていいんだ。」とアドバイスをする。苦しむ目黒にマリアはあるものを聞かせる。一方、ハナはマリアの事を苛立たしく思うようになっていた。目黒とマリアの関係に嫉妬したのだ。マリアへの反発で結びついた2人はマリアを陥れるためにある行動に出るが…。

井吹ハナ (吉田志織) は可愛マリア (浅川梨奈) を陥れたことがばれて、クラスメイトを敵に回す。開き直るハナだったが目黒伸 (飯島寛騎) に諭されて、クラスメイトに謝罪しようとするが、だれもハナを信じようとしなかった。すると、突然、マリアはクラスメイトへ、合唱コンクールで歌う楽曲「アメイジング･グレイス」の歌詞の意味を教え始める。そして、迎えた合唱コンクールの前日、マリアの元に仕事でなかなか戻ってこなかった父親が帰ってくる。父親との関係にコンプレックスを感じていたマリアは、関係を修復しようと奮闘。父親に本音をぶつけるも、意外な言葉が返ってきて大きなショックを受ける。翌日、合唱コンクール当日、本番が迫る中、マリアは現れず……。