小学4年生へ進級するエンリコ少年だが、今まで担任であった優しいベルカーチ先生がエンリコ少年の担任を外れる事になってしまった。新しい担任の先生は厳しいと評判のペルボーニという先生だった。そして先生の噂におびえてしまい学校に行きたくないと弱音を吐いてしまうエンリコ少年。
友達のガルローネやデロッシーと学校へ行く途中の道で、突然辻馬車が暴れ出した。馬車は登校する生徒達に向かって突っ走る。その馬車の前に一年生の子が飛び出した。それを見た同級生のロベッティーが…。
同級生のクロッシは家が貧しく、毎日お母さんの野菜売りを手伝っている。試験の日、フランチ達が答案を見せなかったとクロッシをいじめた。お母さんの悪口まで言われて怒ったクロッシは思わず手元のインク瓶を投げつけた…。
山のような宿題が毎日続く。エンリコは入院中のロベッティーにその日の事を教えて、夜猛烈に取りかかった。しかしエンリコは作文の途中で寝てしまい宿題を終える事ができなかった…。
エンリコ達のクラスに転校生が来た。南イタリアのカラブリア地方から引っ越してきたコレッチという少年。例によってフランチ達がいじめにかかった。それを見たペルボーニ先生は勉強を辞め、パドヴァの少年愛国者の話をした。
ガルローネが学校を休んだ日、フランチ達は体の弱いネルリをいじめていた。元気なガルローネさえ二年間も病気で学校を休んでいたと知ったネルリは初めて体操の時間に参加した…。