江南の名医と呼ばれた葉士札は、禁止薬を製造し世を混乱させた弟子の陰士昭により家族もろとも殺されてしまう。子の葉向だけは唯一逃げ出したが陰士照に追い詰められて崖から身を投じる。一方、医者の依華は25歳になっても独身で毎晩のように悪夢に悩まされていた。ある日、山に不眠薬を採りに出かけた依華は血を流して倒れている葉向を見つける。

酔生閣でトラブルを起こした葉向は、迎えに来た依華に別人のような表情で迫る。依華はその様子に戸惑ったが何かの病を疑った。依華は別の医者を訪ね、かんしゃくや夢遊病の可能性を問うが特定できないため医書で調べることに。その後、使いを頼まれた葉向は霊犀に薬を届けに行くが、彼の部屋で自分と依華の親密な様子を描いた絵を見つけ…

葉向は質に入れた箱を取り戻すため、女装して酔生閣で商売をする。裴鶯鶯は街中で下剤と惚れ薬を買い、恋敵の依華に下剤を飲ませようとするが、間違って惚れ薬を入れてしまう。依華の異変に気づいた葉向は、調査して犯人が裴鶯鶯だと突き止め、もう手出しはするなと脅すが、それが原因で役所に捕らえられてしまう。

依華は役所で雲帰の無実を訴える。鶯鶯は過ちを認めず、事実を知る方程天も覚えていないと口をつぐんだまま。鶯鶯の父で長官の裴秉明自ら関係者に確認するも、依華が機転を利かせたことで最終的に鶯鶯の嘘が発端であったことが明らかになった。無事に雲帰が釈放された帰り道、依華は手作りの香袋と鍼灸鍼を渡す。

依華は雲帰の話から羅英年が患者を中毒にさせる手口を使っているのではと疑う。羅氏医館の秘密を暴くため雲帰は処方箋を賭けて羅英年に勝負を仕掛けるが負けてしまい、依華と雲帰は慈華医館を追い出される。野宿先で火事騒ぎが起こり、2人は迎えに来てくれた方程天の屋敷に住むことにする。

賭けに負けて羅英年に医館を取られてしまった依華たちは方程天の住まいに身を寄せる。その話を聞いた裴鶯鶯も父を怒らせたと嘘をついて方府に転がり込んでいた。依華は医書を返してもらうため羅英年を訪ねるが、一晩だけなら目を通す時間をやると言われ雲帰が承諾してしまう。必死で書き写す依華を横目にウロウロするだけの雲帰だが…