最初の花の香り

怡敏 (イーミン) は友人の結婚式に参加し、久しぶりに高校の後輩亭亭 (ティンティン) に再会した。タクシーで一緒に帰り、車に喜餅を忘れた怡敏は、翌日亭亭に会う約束をする。高校時代、バレー部のエースだった怡敏に憧れて、亭亭はバレー部に入部する。帰り道に自転車で一緒に帰る等、2人の距離は少しずつ近くなる。

高校時代、2人は怡敏の家で一緒に勉強をしたり、母親の服を着てふざけあったりしていた。将来どんな家が欲しいかという問いに、怡敏は窓辺に高いスツールがある家で、その家は結婚して夫と子供と住む家だと答える。亭亭は押し黙った後、なぜ結婚して子供を産まなければならないの? と、怡敏に問いかける…。

大学時代、恋人が出来た怡敏は亭亭に、友情と愛情は少し違うと話した。家庭を持った現在の怡敏は、気晴らしをさせてくれる亭亭の存在が大切になっていた。別れ際に立ち話をしていると、偶然仁修と哲が散歩から戻って来て、亭亭を家に招くことに。夜、哲の事で仁修と言い合いになった怡敏は、好きな人が出来たと告白し…。

怡敏は会社へ迎えに来た仁修の車に乗る。途中で亭亭と哲の2人を見つけると、仁修は怡敏を車に残し、亭亭の元に行くと、もう迎えを頼む事はないと伝え、哲を連れて帰る。仁修は、職場を台北に異動し、今後は家の事は自分が決めると話す。怡敏は自分が放った言葉で怒った仁修に、出ていけと言われ、亭亭の家を訪ねるが…。