北海道・旭川。この街には、「櫻子さん」が住んでいる。櫻子さんは、美人で名家のお嬢様。なのに三度の飯より「骨が好き」。そんな彼女と一緒にいると、なぜか僕まで骨と縁ができるようで。骨にまつわる事件と櫻子さんに振り回されっぱなしの僕だけど、それが嫌じゃないのは櫻子さん、きっと、あなたのせいだと思う。 © 2015 太田紫織・エブリスタ/KADOKAWA/『櫻子さん』製作委員会
エピソード1
第壱骨 骨愛ずる姫君
北海道、旭川に暮らす平凡な高校生、館脇正太郎には一風変った知り合いがいる。九条櫻子さんだ。 古いお屋敷にばあやと暮らし、一見非の打ちどころのないお嬢様に見える櫻子さんだが、その実体は・・・三度のメシより『骨』が好き! 趣味が高じて標本士になってしまったという残念美人だ。 今日も正太郎をお供に増毛の海岸へ骨を拾いに来たが、そこで見つけたものはなんと人骨で・・・![ドラマ/青春]
エピソード2
第弍骨 あなたのおうちはどこですか
正太郎は深夜のコンビニで幼女を保護する。「いいちゃん」という愛称以外、名前も住所も分からない。いいちゃんのリュックに血痕を見つけた正太郎は、警官の内海を連れて櫻子のもとを訪れる。 『骨』以外にも該博な知識を持ち合わせている櫻子は、時として探偵さながらの推理をしてみせるのだ。 櫻子はいいちゃんの『ある特徴』に目を留める。身元を割り出すことに成功した一同は、いいちゃんの家を訪れる。だが、そこで目にした光景に正太郎は息をのむ。
エピソード3
第参骨 夏に眠る骨
山へ『骨探し』に来た櫻子と正太郎は、またしてもそこで白骨遺体を発見してしまう。後日、その遺骨はクラスメイト鴻上百合子の祖母のものだったと分かる。百合子の祖母は生前、認知症の夫を献身的に介護していた。それを苦にした自殺・・・という説明に納得できない百合子は、櫻子に祖母の死の謎を解いて欲しいと懇願する。櫻子が導き出した意外なその『理由』とは・・・?
エピソード4
呪われた男(前編)
正太郎は警官の内海から相談を受ける。友人の藤岡が『ある呪い』に脅えているというのだ。藤岡家の男子は代々短命で自分の死期も近づいている・・・という。名探偵である櫻子にその『呪い』を否定して欲しいと依頼する内海。藤岡家を訪れた一同を迎えたのは、大きなサモエド犬ヘクターだった。犬嫌いで恐怖する内海。『呪い』の実態を調査する櫻子、藤岡の手指に現れたある特徴に「君の呪いは私が解こうじゃないか」と宣言する。
エピソード5
呪われた男(後編)
藤岡が体調を崩していた原因は、書斎に飾られていた絵画に発生したカビであることが判明する。藤岡はとある画家に勧められ、その絵画を飾っていたのだという。ともあれ一件落着、安心する内海と正太郎だったが、真実はさらに一転する。弾かれるように藤岡邸の庭へ飛び出す櫻子、そこには斧で大怪我を負った藤岡の姿があった!
エピソード6
第陸骨 アサヒ・ブリッジ・イレギュラーズ
夏祭りに来た鴻上百合子は、友人とはぐれてしまう。ふと見た橋上に、暗い表情で川面を見つめる黒衣の女がいることに気づく。 「まさか!」と自殺を疑う百合子。女はそのまま立ち去るが、百合子は女が残した手紙を見つける。 中には遺書めいた言葉とダイヤモンドのリング・・・・。何としてでも自殺を思いとどまらせたい百合子は、祭りの監督に来ていた教師の磯崎、パトロール中の内海を巻き込んで、女を探し始めるのだが・・・。
伊藤静
榎木淳弥
今村彩夏
磯辺万沙子
高橋広樹
石田彰
加藤誠
伊神貴世