紫式部が書いた長編恋愛小説「源氏物語」。その最古とみられる写本が発見された。写本を書いたのは鎌倉時代の歌人、藤原定家。和歌の神様ともいわれる人物だ。私たちが今、源氏物語を読むことができるのは、定家が書き写しを精力的におこない、文面を後世に伝えてくれたからだった。貴族から武士の世へと移り変わる鎌倉時代、伝統文化を必死に守り伝えようとした定家。「源氏物語」をめぐる、知られざる苦闘、感動の秘話。[HIST](C)NHK