人々が霊力を操る大陸・啓元 (けいげん) に、甘く切ない恋の嵐が巻き起こる!? 2大アイドル俳優の競演で贈る“激甘注意”のファンタジック・ラブ史劇!!
エピソード1
第1話
啓元 (けいげん) 大陸――人々が霊力を身につけていることが常識とされる地に生まれたことを路卿卿 (ろ・けいけい) は嘆いていた。どうしたことか彼女には霊力がなく、そのせいで屋敷から出ることを禁じられていたのだ。そんなある日、近所の子供たちの霊力で白いウサギに姿を変えられた卿卿は、侍女の百合 (はくこう) が止めるのも聞かずに屋敷の外へと逃げ出す。街を走り回るうちに馬車にぶつかってしまった卿卿。その馬車から降りてきたのは…。
エピソード2
第2話
路雲渓 (ろ・うんけい) の侍女・珍珠 (ちんしゅ) は、百合 (はくこう) への嫌がらせを企むが、失敗に終わった。普段から見下している卿卿 (けいけい) に皆の前で咎められ、雲渓からも卿卿と百合に謝罪するよう言われた珍珠は、悔しさのあまり卿卿に向かって砂利を放つ。あわや大ケガ――と思いきや、なんと卿卿が霊力で砂利を防いだのだ。思いも寄らぬ事態に驚く一同。一方の卿卿は、霊力が備わったことで、これからは自由に外出できると喜び…。
エピソード3
第3話
4年に1度の蹴鞠の試合が始まった。蹴鞠が大得意の路卿卿 (ろ・けいけい) だったが、出場が許されるのは男子だけ。彼女は男装して観戦しながら、隙あらば参加しようと企むのだった。試合は一進一退の攻防の末に皇太子・南宮銘煬 (なんきゅう・めいよう) の見事な蹴りが決まり、皇太子隊が1点を先制する。晋 (しん) 王隊の動きの悪さに焦れ、相手の弱点である右の守りを突けと助言する卿卿。これを聞いた晋王・南宮一昕 (なんきゅう・いっきん) は…。
エピソード4
第4話
何が目的で何度も晋 (しん) 王府に入り込むのかと問い詰められた路卿卿 (ろ・けいけい)。己の霊力を増すためだと南宮一昕 (なんきゅう・いっきん) に言えるはずもなく、晋王殿下は聡明で霊力が高く、思わず引き寄せられてしまった――とごまかすのだった。思いがけない卿卿からの“賞賛”に、まんざらでもない顔をしながらも、軽率な行いはやめるよう諭す一昕。だが、何とか目的を果たしたい卿卿は、彼の忠告に反してとんでもない行動に出て…。
エピソード5
第5話
「晋 (しん) 王に会うなと言ったはずだ」――路卿卿 (ろ・けいけい) は命に背いた罰として、父の鴻竹 (こうちく) から、写経が終わるまで外に出るなと言い渡された。だが3日後には南宮一昕 (なんきゅう・いっきん) の誕生日が控えている。10年前、先代の王が一昕の誕生日に亡くなって以来、お祝いをしなくなったと小武 (しょうぶ) から聞いていた卿卿は、誕生日当日、彼に一人で悲しい思いをさせたくない一心で、病を押して写経に励むのだが…。
エピソード6
第6話
皇太子妃選びの最後の評定。成績上位3名の候補者の中から南宮銘煬 (なんきゅう・めいよう) が自分の妃に選んだのは、路卿卿 (ろ・けいけい) だった。単なるにぎやかしとして参加しただけで、妃になる気などこれっぽっちもない卿卿は戸惑うばかり。そして雲渓 (うんけい) は、自分ではなく妹が選ばれたことに衝撃を受けながらも、その場では祝いの言葉を述べるしかなかった。予想外の結果となった皇太子妃選定の儀の終了後、怒りを募らせた王后は…。