ブサバはレストランで働く料理人。いつかシェフとなり自分のお店を持つことを夢見ている。師匠であるランパイ先生の伝統的なタイ料理の味を重んじるがため、シェフとの折り合いが悪くクビになり、さらには17年付き合った恋人トッドにも振られてしまう。一方、老舗ホテルの御曹司であるサランは経営悪化の打開策のため、ホテルの売りとなる新たなレストランを作ることを提案するが、母のスー社長から3日以内に企画書を出すようにと言われてしまう。早急にシェフを見つける必要に迫られたサランがホテル内のチョントン・レストランへ向かうと、そこには別れ話をするブサバとトッドがいた。
ブサバの料理を食べたサランは、新しいレストランのシェフはブサバしかいないと確信する。そして知名度アップのため、料理対決番組「スーパーシェフ」への参加を含めて打診するが、ブサバからは拒否されてしまう。しかし亡き父が残した借金が発覚し、祖母と母、妹と住む自宅からの立ち退きを余技なくされてしまうブサバ。その話を盗み聞きしたサランは借金を肩代わりする代わりに、レストランのシェフになるよう提案する。
サランの母であるスー社長は、ブサバを新シェフと認めるためには実力を確かめる必要があると主張し、試食会が開かれることになった。当日、ブサバに嫉妬する同僚のターンの妨害により用意していた料理を出せなくなるが、すぐに機転をきかせて別料理を作り、腕前を認めさせることに成功する。新レストランの計画は許可されたが、サランに与えられた期間は5か月と短いものであった。そしてスー社長は孫娘のアンナの通う病院で、サランの元恋人のチェリンと再会するが…
傷心の姉を慰めようと、妹のピムは内緒でデートアプリをブサバのスマホにインストールしていた。はじめは拒否していたブサバだか、元彼のトッドが2年間も二股していたことを知り、デートアプリを試してみることに。スー社長はチェリンの帰国を知り、2人の復縁を恐れてサランにお見合い相手を紹介する。ブサバの働くチョントン・レストランに、前に働いていた店のトン・シェフがやってくる。実はトンは同僚ターンの兄で、自分が店をクビになったのはブサバのせいだとし、責任を取るようにと迫るが…
サランは母のお見合い攻撃から逃れ、新レストランの成功にためにブサバと恋人同士のフリをすることに。期限は店が軌道に乗る5か月間で、恋人役としての特別手当が出ることでブサバも納得する。だが36歳目前のブサバは、その期間も他の男性との交際を認めるように要求し、サランも周りにバレなければとしぶしぶ認めることに。スー社長は2人の関係を怪しみ、部下に尾行させる。それに気づいたサランはブサバとアツアツのカップルのフリをし、それを見たブサバの同僚ヌエイにより、2人が恋人同士だと一気にレストランの仲間にも広がっていき…
偽装恋人は家族にも秘密にする必要があるとサランに説得され、家族に嘘をつくことに罪悪感のあるブサバはデートアプリで知り合ったキムとのメールのやりとりで心を落ち着かせる。ブサバとのことを認めたくないスー社長は、実力のないシェフを選んだとしてホテルを売却しレストラン事業も白紙に戻すべきだと取締役会で提案する。そこでサランは、急遽ランチでブサバ特製のタイ料理を振るまい、その美味しさに取締役たちは感動し、猶予期間をもらうことに成功。2人は「スーパーシェフ」に向けて動き出す。