紺碧の艦隊

90年代初頭、ブームの火付け役となった荒巻義雄の架空戦記小説『紺碧の艦隊』をアニメ化した本作品。監督は『銀河漂流バイファム 消えた12人』『機動戦士ガンダムM08小隊』など、戦火の中での人間ドラマを描くことに長けた神田武幸でスタート、その突然の逝去後は、戦争描写に定評のある又野弘道が引き継いでいる。脚本は『装甲騎兵ボトムズ』などの、ファンを唸らせる作品を次々に生み出してきた高橋良輔が一貫して担当し、多くのファンを唸らせる骨太な作品を作り上げている。 戦車のコーティングから軍服の階級章に至るまで、可能な限り本物に忠実に描写した、その精緻なメカニック表現は、アニメーション表現だからこそのリアルを追求したスタッフのポリシーとこだわりであり、大人のファンをも飽きさせないクォリティの高い映像を産み出したのである。