「取調室」真実に辿り着くために闘う刑事にとっても、罪を隠蔽しようとする犯人にとっても、そこは最後の戦場…。そんな密室の戦場で展開される、銃も武器も持たない生身の人間同士の死闘を、スリリングかつ爽快感あふれる物語展開とともに描くのが木曜ドラマ『緊急取調室』。天海祐希を主演に迎え、“究極の人間力による新しい形の刑事ドラマ”がその幕を開ける--。
エピソード1
名前のない男
警視庁捜査一課SIT第3係の主任で、優れた交渉術を誇る真壁有希子 (天海祐希) は、バスジャック立てこもり事件で犯人の説得を試みる。ところが、不測の事態が発生して失敗。有希子は全責任を負わされる形で、異動を命じられる。その異動先とは…昔から反りの合わない管理官・梶山勝利 (田中哲司) が統括する緊急事案対応取調班、通称「キントリ」。特に重要と認定された案件の取り調べを行うため、優秀な取調官を集めた専門チームだった! 梶山を筆頭に菱本進 (でんでん)、中田善次郎 (大杉漣)、小石川春夫 (小日向文世) ら、クセモノ揃いの「キントリ」で、有希子は新たな一歩を踏み出すことに…。
エピソード2
第二話
河原でモデル・霞智子 (佐藤寛子) の死体が見つかり、さっそく被疑者が逮捕された。被疑者は遺体発見現場近くのコンビニエンスストアのトイレで、凶器と思われるスパナを洗っていた杉田英治 (林家正蔵)。妻と中学生の娘を持つ電器店の店主だった。ところがこの杉田、捕まってから12時間が経過しても、捜査一課での取り調べに対して一言もしゃべらない。お手上げ状態になった捜査一課は、有希子 (天海祐希) ら「緊急事案対応取調班 (=キントリ)」に取り調べを要請。さっそく菱本 (でんでん) と小石川 (小日向文世) が、杉田の取り調べを始めることに。ところが、杉田は落ち着き払った態度で、相変わらず完全黙秘を貫く…。
エピソード3
嘘まみれの女
経済産業省のエリート官僚・佐原俊夫(神尾佑)が自宅の階段から転落死。血まみれになって倒れている俊夫を母・和子(田島令子)が発見した時、階段の上には若く美しい妻・利香(安達祐実)が呆然と座っていた…。俊夫は転落直前、6歳の息子・大地(田中奏生)が使っていた玩具の電車で頭部を殴られていたが、その玩具には利香の指紋が多数付着。利香も自分が夫を殺したと自供する。 まもなく、被害者が国家の機密に関わる業務を担当していたため、「緊急事案対応取調班(=キントリ)」に利香の取り調べ要請が下った!被疑者が女性ということもあり、主取調官に任命された有希子(天海祐希)は、さっそく取り調べを開始。罪を認めながらも犯行動機などを明らかにしなかった利香だが、遂には有希子の厳しい追及に重い口を開き、夫から離婚を切り出されたことが発端だと告白する。
エピソード4
挑発する男
衆議院議員の三木本史郎(神保悟志)が贈収賄疑惑で、警視庁に任意同行された。本来は捜査二課が扱うべき事件だが、刑事部長・郷原(草刈正雄)直々の要望で「緊急事案対応取調班(=キントリ)」が取り調べを担当することに。さっそく中田(大杉漣)、かつて捜査二課にいた小石川(小日向文世)は三木本の取り調べを開始する。 ところが、三木本は余計な暴言は吐きまくるものの、肝心の贈収賄疑惑については白を切り通す。だが、そんな三木本を小石川は激しく追及。遂に、献金を受け取ったのは第一秘書・菅沼俊樹(泉谷しげる)だと供述する。だが、これが逃げ口上であることは明白…。有希子(天海祐希)らは翌日に菅沼の供述を取った上で、三木本を潰そうと考えるも、証拠隠滅を図られることを危惧する。ところが釘を刺された三木本は、それほど疑うならば…と自ら進んで留置場に宿泊。一方、菅沼は三木本の事務所から怪しげな紙袋を持ち、自宅へと戻っていく…。
エピソード5
第五話
公園の池に捨てられたスーツケースの中から、男の絞殺体が見つかった。被害者は詐欺グループの幹部・真木祐介 (竹財輝之助)。監物 (鈴木浩介) が8年前に取り逃がした指名手配犯だった! それからまもなく、事件当夜にスーツケースを池まで運ぶ男を目撃したという人物が、別々に名乗りを上げてくる。目撃者は春日小夜子 (根岸季衣)、望月芳江 (茅島成美)、松井蘭子 (西尾まり) の3人。いずれも主婦ということで、有希子 (天海祐希) が事情聴取をすると、犯人の人相に関しては判を押したように同じ証言が飛び出す。3人によれば、犯人は40歳前後の中肉中背の男。髪は短く、眉が濃く、細面で、頬にはほくろがあったという。
エピソード6
ゲームの神と呼ばれた男
ゲーム会社社長・山本真人(佐戸井けん太)が誘拐され、被疑者としてゲームデザイナー・北原健(満島真之介)が逮捕された。北原は一部に熱狂的なファンを持つゲーム『ペガサスアドベンチャー』の開発者。苦労して作り上げた最新作『ペガサスアドベンチャーIV』がお蔵入りになるのを阻止するため、犯行に及んだと思われる。だが、北原は頑として山本の居場所を明かそうとしない。そこで、緊急事案対応取調班(=キントリ)は山本の安全を確保するため、早急に取り調べを行うことに。だが、北原は取り調べを受けることは想定していたと言い、ぬけぬけと「ゲームは一つの人生です。ゲームの中の人物には僕たちと同じように命があります。それを葬ろうとした奴は罰を受けねばなりません」と言い放つ。人の命を軽視するような北原の発言…。有希子(天海祐希)は怒りを覚えずにはいられない。
天海祐希
田中哲司
速水もこみち
鈴木浩介
篠井英介
草刈正雄
でんでん
大杉漣
小日向文世
塚地武雅
常廣丈太