天保11年 (1840年) 薩摩の国。西郷小吉 (渡邉蒼) は、大久保正助 (石川樹) ら町内の仲間と学問や剣術を切磋琢磨 (せっさたくま) する日々を過ごしていた。「妙円寺詣 (まい) り」という藩最大の行事で小吉たちは一番乗りで寺に到着。褒美をもらい薩摩藩の世継ぎである島津斉彬 (渡辺謙) と運命的な出会いをするが、小吉らに恨みを持った他の町の少年から刀で肩口を切られ、小吉は二度と剣が振れなくなってしまう。
青年となった西郷は、吉之助 (鈴木亮平) と名乗り年貢をつかさどる役人の補佐役をつとめていた。年貢が払えず困窮する百姓たちを助けようと奮闘する吉之助は、斉彬 (渡辺謙) が藩主になればあしき農政の仕組みを変えてくれると願うが、斉彬の父・斉興 (鹿賀丈史) とその側室・由羅 (小柳ルミ子) が実権を握っていた。藩の悪政に怒った吉之助は家老・調所広郷 (竜雷太) に直訴しに行く。
西郷家は四男が生まれ暮らしはますます苦しくなり、吉之助 (鈴木亮平) は父・吉兵衛 (風間杜夫) と商家から大借金をするが、その道中武士の身分にありながら、貧しさのため一家で夜逃げする少年に出会う。吉之助は斉彬 (渡辺謙) に意見書を書き人々の窮状を訴える。その思いに突き動かされ斉彬は意を決し父・斉輿 (鹿賀丈史) を隠居に追い込むが、斉輿と由羅 (小柳ルミ子) は大逆襲に転じる。
斉彬 (渡辺謙) を藩主に担ごうとする者たちを父・斉興 (鹿賀丈史) が一気に粛清する「お由羅騒動」が起こり、吉之助 (鈴木亮平) が先生と慕う赤山 (沢村一樹) に切腹の沙汰が下る。処罰は大久保家にもおよび、大久保正助 (瑛太) の父・次右衛門 (平田満) は島流し、正助も謹慎処分を受ける。赤山の介錯 (しゃく) は父・吉兵衛 (風間杜夫) が行い、吉之助は、赤山の無念の最期に立ち会うことに。
斉彬 (渡辺謙) は、父・斉興 (鹿賀丈史) 派の重鎮たちを罰せず重用すると宣言。父は流罪でまだ謹慎中の大久保正助 (瑛太) は憤る。西郷吉之助 (鈴木亮平) は、御前相撲で勝ち上がり殿に直訴するといきまく。さらに岩山糸 (黒木華) に縁談話があり、相手は相撲大会にも出場する。糸に恋焦がれる正助の無念を晴らすためにも、吉之助は於一 (北川景子) が見守る中、絶対負けられない試合に臨む。
藩主・斉彬 (渡辺謙) を相撲で投げ飛ばし西郷吉之助 (鈴木亮平) は牢 (ろう) 屋に! そこに衰弱した謎の漂流者 (劇団ひとり) がいた。男は警戒し何を聞いても口を閉ざすが、吉之助と逃亡することに。一方、嫁入りの日が迫る糸 (黒木華) は、厳格な父に外出を禁じられていた。糸を連れ出した正助 (瑛太) は、漂流者から聞いたメリケンの話を聞かせ、好きな人に愛を伝えること、それがラブだと語る。
泉ピン子
出演者
桜庭ななみ
笑福亭鶴瓶
遠藤憲一
二階堂ふみ