魔弾の王と戦姫

ブリューヌ王国の若き伯爵ティグルは、ジスタート王国との戦へと駆り出されるが、瞬く間に蹂躙されてしまう。戦場で彼が出会ったのは、ジスタートの七戦姫の一人、“銀閃の風姫（シルヴフラウ）”ことエレンだった。

エレンの捕虜となったティグルは、老臣バートランと再会し、テナルディエ公爵の軍が故郷アルサスに侵攻を開始したという事実を知る。急ぎ故郷へと帰還しようとするティグルだったが、その前にエレンが立ちはだかる。

テナルディエの息子ザイアンは、予期せぬティグルたちの反撃を受け、モルザイム平原にまで敗走した。劣勢を跳ねのけて進軍するティグルたちだったが、その勢いを止めたのはザイアンが操る地竜だった。

アルサスの地に、つかの間の平穏が訪れた。エレンはジスタート国王に申し開きをするために、王都へと赴く。謁見を終え、安堵したエレンだったが、予期せず天敵、“凍漣の雪姫（ミーチェリア）”ことミラと再会する。

ミラはタトラ山の城砦で鉄壁の防御を築くが、ティグルは突破口を探しタトラ山へと潜入。山中で食糧を確保しようとするが、同じ獲物を狙う者がいた。目の前にいたのは、あろうことか敵軍の戦姫であるミラであった。

エレンとミラの竜技を駆使した戦いを、ティグルたちはただ見守るしかない。暴風と氷塊が吹き荒れる中、暗殺者・セラシュが飛び出し、ミラの命をも狙おうとするが、ティグルの放った弓がその行動を阻止するのだった。