これまで何度も映像化され、多くの反響・共感を得てきた『黒革の手帖』。いつの時代にも色褪せない不朽の名作が、この夏、超豪華俳優陣とともに甦ります。
エピソード1
第1話
東林銀行世田谷北支店で派遣社員として働く原口元子 (武井咲)。莫大な金を預けにくる顧客や違法な“借名口座”に金を預ける預金者、そしてコネで入行してきた大口取引先の娘と自分の人生を比較し、そのあまりの違いに現実を痛感していた。そんな日々を送りながら、昼は派遣社員、夜は銀座のクラブ『燭台』でホステスとして働く元子。すべては母親が遺した借金を返済するためだった。
エピソード2
第2話
東林銀行から横領した1億8千万円と借名口座のリストを記した“黒革の手帖”を元に、銀座にクラブ『カルネ』をオープンさせた原口元子 (武井咲)。若き銀座のママとして新たな道を歩み始めた元子はある日、銀座の街で元同僚の山田波子 (仲里依紗) と再会する。元カレのために使ったカードの支払いのために必死に働く波子に、元子は「なにかあったら電話して」と名刺を渡すのだった。『カルネ』開店から1カ月が経とうとする頃、元子を訪ねて、安島富夫 (江口洋介) が店にやってくる。お世話になった大臣と、その妻のために次の選挙への出馬は見送る、と話す安島に、元子は「戦うべきだと思う」と進言。元子の言葉に力づけられる安島だったが…?
エピソード3
第3話
原口元子 (武井咲) が巡らせた策により、山田波子 (仲里依紗) の新店オープンの話が頓挫。楢林謙治 (奥田瑛二) から「文句があるなら『カルネ』のママに言え!」と言われた波子は、「楢林先生に何をしたの!?」と元子に詰め寄る。しかし、元子はそんな波子を軽くいなし、ボーイを使って店から追い出してしまう。「銀座で商売できないように潰してやる…」と怒りを露わにする波子は、元子が東林銀行で何をしたのか、当時の次長・村井亨 (滝藤賢一) から聞き出そうと…?
エピソード4
第4話
銀座のクラブの最高峰である『ルダン』が売りに出されると耳にした原口元子 (武井咲)。売り値は3億とも言われるその店舗を是非とも手に入れたいと考える元子は、黒革の手帖を捲りながら次なる一手に思いを巡らせる。そんな中、元子は上星ゼミナールの理事長・橋田常雄 (高嶋政伸) から一泊二日の温泉旅行に誘われる。安島富夫 (江口洋介) と元子の仲を疑う橋田は、『カルネ』に居合わせた安島を牽制するように旅行の話を。元子が返答に窮していると、長谷川庄治 (伊東四朗) が来店する。長谷川の来店を知った橋田は大慌て。実は橋田は長谷川から、あまり気乗りしない案件を持ちかけられていたのだ。
エピソード5
第5話
新しくホステスになった島崎すみ江 (内藤理沙) を使い、上星ゼミナール理事長・橋田常雄 (高嶋政伸) の裏口入学斡旋者リストを手に入れた原口元子 (武井咲)。次は橋田が買おうとしている料亭『梅村』を奪い、それを2億円で転売して、銀座の老舗クラブ『ルダン』を手に入れようと考える。その矢先、『ルダン』を所持している人物が政財界のフィクサー・長谷川庄治 (伊東四朗) だとわかり、元子はいよいよ計画を実行に移す決意を…。
エピソード6
第6話
ついに長谷川庄治 (伊東四朗) から銀座の最高峰クラブ『ルダン』を買い取る準備を整えた原口元子 (武井咲) は、手付金の5千万円を現金で支払い、売買契約書を交わす。長谷川との商談を終え自宅に戻った元子のもとに中岡市子 (高畑淳子) が現れ、楢林謙治 (奥田瑛二) から奪った5千万円を返すよう迫る。「何の話だかさっぱり」ととぼける元子に「あなたが破滅する前にまた来ます」と言い残し、立ち去る市子。黒革の手帖を眺め、「私は破滅などしない」と自分に言い聞かせる元子だったが、そんな自信を打ち砕くかのように驚愕の事実がもたらされる!