99.9 -刑事専門弁護士-

深山大翔(松本潤)は､お金にならない刑事事件ばかりを引き受ける貧乏弁護士｡ある日､何度も無罪を勝ち取っている実績を買われ､日本4大法律事務所の1つ､斑目法律事務所の所長･斑目春彦(岸部一徳)からヘッドハンティングされる｡社会貢献の名目で新設された斑目法律事務所の刑事事件専門チームに移籍した深山｡たが､バディを組むはずの室長･佐田篤弘(香川照之)は民事のトッププレーヤーで､お金にならない刑事事件には全く興味が無い様子｡さらに､同じチームの立花彩乃(榮倉奈々)も全く畑違いで､刑事事件ルームに嫌々入ることになってしまった弁護士だった｡そんなチームのもとへ､殺人事件の弁護依頼が舞い込む｡依頼人の赤木義男(赤井英和)は運送業の経営者で､ネットショップ社長が殺害された事件の殺人容疑で逮捕された｡しかし本人は酒に酔っていて事件当日の記憶がなく､事件への関与を否定し､無実を訴えている｡しかし､物的証拠に加え動機も充分｡まさに赤木が犯人である条件がそろっていて…｡

男と口論になり､もみ合った末にナイフで殺害してしまった山下一貴(風間俊介)の弁護を担当することになった深山(松本潤)｡山下は､たまたま立ち寄った居酒屋で､大騒ぎをする木内光(岡山天音)という男を注意すると外に連れ出された｡そこで､逆上してナイフを出してきた木内を､もみ合った末に奪ったナイフで殺害してしまったのだ｡当然､山下は正当防衛を主張｡だが､深山は山下の証言に違和感を覚え､彼ならではの捜査を始める｡そんな彼の捜査方法に振り回される佐田(香川照之)や彩乃(榮倉奈々)ら刑事事件専門ルームのメンバーは…｡

突然､斑目法律事務所に刑事たちがやってきて､深山(松本潤)は殺人の容疑で逮捕されてしまう｡佐田(香川照之)や彩乃(榮倉奈々)は驚きを隠せないまま､すぐさま留置所に足を運び深山と接見を行うが､深山はまともに話をしようとしない｡警察の調べによると､深山は鈴木政樹(林泰文)という男とレストランで会っていた｡鈴木は､深山が作った調味料を料理にかけて口にしたとたん､苦しみ倒れ､病院搬送後に死亡｡さらに深山の自宅で押収されたパソコンからは､毒物の購入履歴が見つかったという｡動かしようのない証拠を突きつけられた深山は､留置所の中から"事実"を突き止めようとするが…｡