深山大翔(松本潤)は､お金にならない刑事事件ばかりを引き受ける貧乏弁護士｡ある日､何度も無罪を勝ち取っている実績を買われ､日本4大法律事務所の1つ､斑目法律事務所の所長･斑目春彦(岸部一徳)からヘッドハンティングされる｡社会貢献の名目で新設された斑目法律事務所の刑事事件専門チームに移籍した深山｡たが､バディを組むはずの室長･佐田篤弘(香川照之)は民事のトッププレーヤーで､お金にならない刑事事件には全く興味が無い様子｡さらに､同じチームの立花彩乃(榮倉奈々)も全く畑違いで､刑事事件ルームに嫌々入ることになってしまった弁護士だった｡そんなチームのもとへ､殺人事件の弁護依頼が舞い込む｡依頼人の赤木義男(赤井英和)は運送業の経営者で､ネットショップ社長が殺害された事件の殺人容疑で逮捕された｡しかし本人は酒に酔っていて事件当日の記憶がなく､事件への関与を否定し､無実を訴えている｡しかし､物的証拠に加え動機も充分｡まさに赤木が犯人である条件がそろっていて…｡

男と口論になり､もみ合った末にナイフで殺害してしまった山下一貴(風間俊介)の弁護を担当することになった深山(松本潤)｡山下は､たまたま立ち寄った居酒屋で､大騒ぎをする木内光(岡山天音)という男を注意すると外に連れ出された｡そこで､逆上してナイフを出してきた木内を､もみ合った末に奪ったナイフで殺害してしまったのだ｡当然､山下は正当防衛を主張｡だが､深山は山下の証言に違和感を覚え､彼ならではの捜査を始める｡そんな彼の捜査方法に振り回される佐田(香川照之)や彩乃(榮倉奈々)ら刑事事件専門ルームのメンバーは…｡

川口建設の金庫に常備していた非常用資金1000万円が盗まれたという事件が､刑事事件専門ルームに舞い込んできた｡経理担当の吉田果歩(山下リオ)が逮捕され､娘を助けてほしいと母･冴子(麻生祐未)から依頼があったのだ｡被告人が女性ということもあり､自ら担当となる彩乃(榮倉奈々)｡金庫の暗証番号は､社長と専務､経理の果歩しか知らず､犯行日に社長と専務はそれぞれ出張に出掛けていたという｡さらに､家宅捜索では果歩のカバンの中から金庫に入れていた現金の封筒が見つかり､自宅の押入れから現金1500万円が見つかる｡そんな状況でも､果歩は無罪を主張｡彩乃は果歩に話を聞こうと､深山(松本潤)と共に拘置所を訪ねるが､冴子からの依頼で弁護を担当する旨を伝えると果歩は顔色を変え､｢私には母はいません｡お断りします｣と拒まれてしまう｡

深山(松本潤)の所属する斑目法律事務所･刑事事件専門ルームに､新たな依頼が舞い込んでくる｡太陽光発電に関する世界的発明者である菊池章雄(板尾創路)が､元同僚･井原宏子(ハマカワフミエ)への強制わいせつの罪で告訴され､弁護を依頼してきたのだ｡菊池は強く無罪を主張するが､この手の事件は当事者の証言以外に証拠が乏しいため､潔白を証明するのは難しい｡そんな中､菊池の勤めるウドウ光学研究所の社長･鵜堂勝太郎(升毅)が､会社で示談金を準備させてほしいと提案する｡現在､菊池が研究を進めている特許技術が完成間近なのに､裁判のために開発が遅延してしまっては､あまりに不憫(ふびん)だという｡喜ぶ菊池は研究チームにこれ以上迷惑をかけないためにも､示談を成立させるが…｡

深山(松本潤)は､三枝尚彦(平田満)を暴行したとして逮捕された谷繁直樹(千葉雄大)の弁護を担当することに｡事件当時のことを聞くため彩乃(榮倉奈々)と共に接見するが､その最中に谷繁は｢あいつが殺したんだ…｣と呟きながら倒れ､意識不明の重体となってしまう｡被疑者から話を聞けなくなった深山と彩乃は､目撃者の元を訪れ｢谷繁が"お前が殺したんだ!"と叫びながら殴っていた｣との証言を得る｡だが､被害者の三枝は谷繁とは何の面識もないのに襲われたと主張｡納得のできる証言を聞けない中､深山と彩乃は谷繁の妹からある話を聞く｡一方､不起訴の決裁が増えている検察官の丸川貴久(青木崇高)は､検事正･大友修一(奥田瑛二)から忠告を受ける｡さらに､再審請求が出されている過去の案件を任された丸川は､その資料にある名前が記載されているのを見つける｡

深山(松本潤)は､18年前に自殺した谷繁(千葉雄大)の父親が実は自殺ではなく､三枝(平田満)に殺害された可能性が高いと考える｡しかし三枝は､18年前の同時刻に起きた｢杉並区資産家令嬢殺人事件｣で｢犯人を目撃した｣と証言していた｡つまり､三枝は谷繁の父が亡くなった時刻にはもうひとつの事件が起きた付近にいて､谷繁の父を殺害するのは不可能である､というアリバイがあった｡深山は三枝がアリバイ作りのために"ウソの目撃証言"をした可能性もあると考え､その目撃証言の調書を作った検察官だった佐田(香川照之)から当時の詳細を尋ねる｡さらに深山と彩乃(榮倉奈々)は､18年前に三枝が｢犯人を目撃した｣と証言した現場に足を運ぶ｡すると､何も残っていないと思われた現場から事件解決の糸口が見え始め…｡