女子高生の佐倉羽音は、登校途中の坂道にへこたれたことがきっかけで、バイクに興味を持ち始める。すでにバイクに乗っている同級生の天野恩紗とともにバイク部に入部することになった羽音は、個性的で楽しい仲間達に支えられながら、無事に二輪免許を取得。愛車のオートバイも購入し、ついに念願のオートバイ・ライフをスタート♪ 実際にオートバイに乗りはじめてみると毎日が驚きと発見の連続で…!?
エピソード1
にゅうぶ!!
丘乃上女子高等学校の新学期。長い坂道を登り切ったところに建つ校舎の前で、佐倉羽音はバイクに乗った天野恩紗と出会う。バイク通学OKだから丘乃上女子を選んだという恩紗は、放課後さっそくバイク部へと羽音を誘う。そこにはフルフェイスのメットをかぶった川崎来夢が一人待っていた。バイクの魅力を尋ねる羽音を、来夢先輩はカワサキZX-12Rに乗せて走り出す。エンジン音、震動、風の強さ……。羽音の心が動き始める。
エピソード2
がっこう!!
少女時代の鈴乃木凜。大好きな父親が語る、カタナ1135Rの魅力。そのバイクを買うためには、カタナに対する熱い思いが込められた作文が必要なのだという。少女の凜は思いを込めて作文を書く……。ついに免許をとって、父の思い出のスズキGSX400S KATANAで登校した彼女に興味津々な、バイク部の羽音と恩紗だったが……。そしてバイク部に新たな入部希望者、三ノ輪聖がやってくる。
エピソード3
でびゅー!!
ついに免許を取った羽音。どんなバイクを買おうか考え、中古車情報誌を見ていると、ある中古バイクショップが目にとまる。その名前は「ニコイチモータース」。「その店はやめたといたほうが……」と恩紗は言うが、ダメならほかの店にすればいいし、という凜に押し切られ、3人はニコイチモータースへ向かう。羽音は運命のバイクに出会うことができるのだろうか。バイクを買ったあとに待っているのは、楽しいツーリング!?
エピソード4
おんせん!!
夏休み、プールサイドの羽音、恩紗、凜の間で泊まりがけのツーリングの話が盛り上がる。聖も交えて羽音の家で会議を開く4人。候補にあがるのは北の大地・北海道。そこで語られる凜の北海道の思い出。夜遅くまで話し込み、羽音たちは北海道行きを決める。かくして波乱ばかりの北海道ツーリング旅行が幕を開け、なぜか長時間の過酷なレース「キャノンボール」が始まることに!?
エピソード5
つーりんぐ!!
ついにやってきた北の大地・北海道。テントで目覚めた朝、聖の「ワルの皆さんはどれほどのスピードを出したことが?」の一言から、スピード自慢がスタート! 触発された凜は一人になって自らの最高速へチャレンジする。唸るカタナのエンジン。だが、その前にキタキツネの親子が飛び出して……。そんなこんなで旅は日本の最北端・宗谷岬へ。そこに海を見てたそがれる女性がひとり。その女性がなんと突然バイクで海にダイブして!?
エピソード6
じゅんび!!
文化祭が近づいてきた。「我々バイク部は、レースを行うこととする!」と宣言する恩紗。みんなでレースを盛り上げる方法を考えているさなか、校長のたづ子は来夢先輩を呼び出して新車を自慢していた。それをきっかけに、かつて来夢先輩とオートレースに出かけた日の思い出を語り出すたづ子……。数日後、聖はレースに向けて「バイクの改造」を提案する。レースに向けてそれぞれが考える「改造」とは!?
上田麗奈
東山奈央
内山夕実
山口立花子