篠村悦子（鈴木杏）は松山第一高校の新1年生。高校ではボート部に入ると決めていた悦子は、早速顧間の福田（相島一之）の元へ。しかし、女子部はないと言われてショックを受ける。なければ作ればいいと勧誘活動を始めた悦子を、クラスメートで親友の矢野利絵（相武紗季）は目立ちすぎだと咎めた。 ボート部の艇庫を訪れた悦子は、幼なじみでクラスメートの関野浩之（錦戸亮）と出くわす。キャプテンの安田（北条隆博）や男子部員たちは歓迎してくれたが、悦子はマネジャー志望だと勘違いされていた。 トレーニングもさせてもらえず落ち込む悦子に、ある日思わぬチャンスが巡ってくる。

悦子（鈴木杏）が女子ボート部のキャプテンとなり、利絵（相武紗季）、敦子（佐津川愛美）、真由美（藤本静）の4人は、男子部キャプテン・安田（北条隆博）の指導でトレーニングを始める。ところが、ボートのバランスが崩れて海中に投げ出されてしまい、自信を無くした敦子は辞めたいと口にする。 新人戦に出場するためにはもう1人部員が必要だった。そこで悦子が多恵子（岩佐真悠子）を誘うと、意外にも二つ返事で入部を約束してくれた。しかし翌日多恵子は姿を現さず、トレーニング帰りの4人とばったり出会うと「マジでやると思てたん？」と笑いとばした。憤然となった悦子だったが、浩之（錦戸亮）から多恵子がボート部の艇庫に来ていたと聞き…。

新人戦まであとわずか。女子ボート部はトレーニングを始めるが、悦子（鈴木杏）はコーチの大野（池内博之）から「お前がチームの大穴だ」と指摘され、特別メニューを命じられた。しかし悦子は初日からランニングをこなしきれずにいた。 新人戦の対戦チームが決まった。3チーム対抗戦で、新海高校は2大会連続優勝の強豪チーム。三郎（田口淳之介）と中学が一緒だった田中ちえみ（関めぐみ）はボート留学の経験もあるエリート選手だ。チームメイトに信頼されながらも、特別メニューをこなせないことに悩んでいる悦子を見かねた浩之（錦戸亮）は、自分が中学卒業と同時にサッカーを辞めてしまった理由を告白。苦渋にみちた浩之のつぶやきは悦子の胸に沁みた。しかし、悦子は気持ちの整理がつかないまま新人戦当日を迎え…。

女子ボート部では仁美（石田ゆり子）をコーチに迎えて3日間の夏季合宿が始まった。初日はボート理論の講義から始まり、次はエルゴメーターによる陸トレ。悦子（鈴木杏）たちのオールのこぎ方のクセを直すのが先決だという。 すぐに海に出れるものと思っていた悦子は面白くない。浩之（錦戸亮）たち男子部員と花火を楽しめたのはよかったが、2日目もエルゴの陸トレに終始した。悦子から不満を打ち明けられた大野（池内博之）はそれとなく仁美に伝えるが、仁美は「わかってる」と言葉少なに答えただけだった。 合宿最終日、今日こそは海に漕ぎだせるものと期待していたが、仁美から同じメニューを命じられた悦子はついに…。

悦子（鈴木杏）は男子部と仲直りするために浩之（錦戸亮）に口添えしてもらおうと考えるが、些細なことでケンカしてしまう。 そんな矢先、男子部に負けたくない一心でボートを必死に漕いでいた女子部は、新海高校のボートに衝突して麁裂を作ってしまった。悦子たちは多額の修理代を覚悟したが、新海高校は修理代の代わりに自分たちの雑用係を務めることを提案してきた。悦子たちは仕方なく手伝うが、自分たちのトレーニングをする時間がなくなっていく。 見るに見かねたお好み焼き屋の根本（小日向文世）が、ボート部の男女を仲直りさせるために店でOB会を開くと言い出した。女子部員たちが準備を手伝う中、男子部員が姿を見せないため悦子が部室に呼びに行くと…。

利絵（相武紗季）から浩之（錦戸亮）への思いを打ち明けられた悦子（鈴木杏）は、浩之を避けるようになった。事情を知らない浩之は苛立ちを募らせていた。見かねた三郎（田口淳之介）が2人を仲直りさせようとマラソンでの勝負をもちかけるが、レース中に悦子は貧血で倒れてしまう。 悦子は自宅療養を命じられ、仁美（石田ゆり子）はキャプテン代理に利絵を指名。利絵は、対外試合で連敗が続き、活気のない部員たちの気持ちを高めるために大野（池内博之）の参加する強化練習の見学を願い出た。利絵の期待どおり、日本代表を争う選手たちの力強いトレーニングを見て、女子部員たちの目に輝きがよみがえった。男子部員たちは利絵のキャプテンぶりをもち上げるが、悦子がこっそり様子を伺いに来ていて…。