検事候補生となったヤナは、着任早々、移民庁のトップが殺害された事件を担当する。ヤナは被害者と顔見知りであり、その事実を隠したまま捜査に関わることになるが、彼女の目的はこの事件の捜査を通じて自らの隠された過去を知ることだった。やがて被疑者とされる少年が遺体で発見されるが、少年の首には謎めいた印が。その印を見たヤナは顔色を変え、現場を後にするのだった。

移民庁トップのハンス・ユレーンを殺害した実行犯の少年と自分につながりがあることを感じたヤナは、無謀とも思えるやり方で事件の真相に迫ろうとするが、そのことが同僚たちとの対立を生み、さらには彼女自身の身を危険にさらす事態を招く。一方、保護施設では新たに保護された少女が、ユレーン殺害事件の手掛かりであるヴィクトリアの部屋を訪れていた。その後２人は施設からいなくなってしまう。

事件の真相を追い続けるうちに、ある一線を越えてしまったヤナ。そのことを同僚や家族に隠し続けながらも、真実を明らかにしようと心に誓う。殺害されたユレーンが残したメモから、ヤナは重要な手掛かりに行き着くが、事件の裏に隠されたあるおぞましい事実を目の当たりにすることになる。それはヤナの心を揺さぶり、彼女の奥深くに眠っていた過去の記憶を呼び覚ましていくのだった。

自らの過去を明らかにするため、事件の真相究明にますますのめり込んでいくヤナ。そんな彼女の前に彼女の過去を知るダニーロという人物が現われる。一方で、殺害されたユレーンとの関係が同僚に知られ、ヤナは捜査から外されてしまう。仕事では追い詰められ、私生活でも悩ましい状況を抱える中、独自に捜査を続けるヤナは重要な手掛かりを突き止め、ひとりある場所へと乗り込んでいく。

一連の事件の黒幕と思われる人物が浮上する中、ヤナは過去の自分を思い出させる少女と対峙することになる。捜査を続ける警察は決定的証拠をつかめないままだったが、黒幕と思われる男をようやく追い詰めたその時、ある悲劇が襲う。一方、ダニーロは自分たちの身に危険が迫っていることをヤナに忠告し、国外へ出たほうがいいと助言する。そして事件は、思いがけない展開を迎える。

同僚が銃弾に倒れ、警官たちは動揺を隠せないでいた。解決したかに思われた事件も再び混迷を極め、警察と検察は捜査の立て直しを余儀なくされる。子ども時代の自分に何が起きたのかを突き止めるため、過去のトラウマと向き合うことを決意したヤナは、さらなる悲劇を食い止めようと、たったひとりで危険に立ち向かっていく。行方知れずになったヤナを警察も家族も心配し捜索を開始するが……。