ヒルコの里から“竜の宝玉”を持ち出し、里の仲間からも、敵対する鬼門衆の忍者からも狙われるヒルコ忍軍の1人･狼牙。忍者同士の死闘が繰り広げられているその場で、雇われ忍･牙神獣兵衛は眠りについていた。

獣兵衛を探して山道を行くしぐれたちの前に鬼門衆の邪視と煉獄が現れ、さらに光の巫女･しぐれを奪わんとするヒルコ忍軍･射干玉が煉獄に襲い掛かる。古寺に逃げ込んだしぐれたちは、そこで偶然にも獣兵衛と出会う。

宝玉を盗み出したつぶてを捕まえた獣兵衛は、後をつけていた濁庵にしぐれは何者かと訊ねる。次の瞬間、今度は地中から無数の木の根が2人に襲い掛かり、宝玉を盗み出して逃げようとするのだが…。

大泥棒･金剛童子を名乗る辰之助はある武家屋敷へ忍び込むが、すぐさま捕まって屋敷の主から小判の施しを受ける始末。一方、早朝から出立した獣兵衛たちは、橋の中ほどで鬼門衆の斬馬に出くわし…。

雨の中を行く獣兵衛にヒルコの刺客･粘虫が襲いかかる。苦闘の果てに敵を退けた獣兵衛だったが、わずかに掠った粘虫の包帯には毒が塗られていた。獣兵衛はふらつく足で何とか廃墟の武家屋敷にたどり着くが…。