クリスマスムードで賑わう街。家出中のウンソプは、クリスマスに最新のスポーツカーがほしいと母にねだり電話をするが、断られて機嫌が悪い。一方、ウンソプの異母兄ウノは、実母を探しに行くと書き置きを残し、飛揚島 (ピヤンド) へ旅立つ。そこには、父の知人である医者が住んでいる。ウノは診療所で手伝いをしながら暮らすジョンウンと再会する。かつてピアノを愛したジョンウンは、心の傷が原因でしゃべることができなくなっていた。

診療所の所長ダルホに実母の居所を聞いたウノ。島を出るウノに「行かないで」とようやく言葉を発したジョンウン。ウノはすぐ戻ると約束する。無事に実母ギョンジンと再会を果たし、幸せな時間を過ごす。一方、泣き虫先生と陰口をたたかれながらも仕事を続けるウンソプは、太り過ぎで脈が見つからないヤクザの組長の診療に奮闘する。なんとか脈を見つけた彼に組長は感激する。そんなある日、ウノが事故に遭い搬送されるという連絡が病院に入る。

意識不明の重体で搬送されたウノ。なかなか帰ってこないウノを探しに行ったジョンウンは、事故を聞きつけ一路ソウルへ。病室でウノと対面し涙するジョンウンは、その隣で、寝ながら泣いているウンソプの涙をそっと拭う。ジョンウンは祖父の口利きでウノの介護士となり、ウンソプの家を借りることになる。

ウンソプは、幼いころ、血だらけの母の姿を見たことがトラウマになっている。救急の患者が大勢搬送されても、怖じ気づいて屋上でひとり隠れるウンソプ。ジョンウンは、「医者じゃないなら白衣を脱ぎなさい」とウンソプをしかりつける。血と格闘しながらもウンソプは、持ち前の知識で適切に処置をし、父に初めて褒められる。ウンソプはジョンウンへの恋心に気づく。一方、献身的にウノの看病をするジョンウンだが、ウノの母たちはジョンウンに冷たい態度をとる。

ジョンウンを院長の愛人だと罵る母ヘリム。ウンソプは、ヘリムの態度を謝罪し、ジョンウンを抱きしめる。そして、ヘリムの心の病を打ち明けるウンソプに「辛かったでしょう」と優しく慰めるジョンウン。ウンソプは心を打たれ、一緒に居てほしいと頼む。一方、意識が戻ったウノだが、父をお祖父さんと呼び、現在を1986年と言う。記憶が13歳まで後退していたのだ。