ある事業のために極秘で台湾に来た富豪の三代目楊子翔（ヤン・ズーシアン）は、秘書の成豊桀（チョン・フォンジエ）と移動中に、暴漢に襲われる。二手に分かれて逃げた時、偶然姜紹朋（ジアン・シャオポン）に助けられて、逃げ切ることができた。姜紹朋は事故で耳が聞こえなくなってしまい、その障害のためになかなか目指す職に就けずにいた。傷心で家に帰ると、両親がそれに気づき暖かく励ます…。

お腹が空いた楊子翔はデリバリーを頼む。やって来た配達員は姜紹朋で、車椅子が壊れてぶつかり二人が食べ物で汚れてしまう。自分をシャワー室に運ばせ、姜紹朋を別のシャワー室へ。そこにやってきた成豊桀は、楊子翔が無防備にデリバリーを頼んだ事に怒り、本当に姜紹朋の耳が聞こえないのか鍵を投げて試した。やくざ、殺人、放火、そんな単語を読み取った姜紹朋は、楊子翔が暴漢に襲われていたことを思い出し、急ぎ出ていく…。

朝、玄関の呼び鈴が鳴り、姜紹朋は宋舒禾（ソン・シューホー）が忘れ物を取りに戻ってきたのかと思ってドアを開ける。目の前には楊子翔と成豊桀が立っていて、思わずドアを閉めた。しかし両親に就職の事で心配を掛けていると思い直し、楊子翔の申し出を受け、住み込みで彼の介護をすることに決める。楊子翔は姜紹朋の耳が聞こえないため、彼に世話を頼めば、自分の秘密を守るうえで都合がいいと考えていた…。

夜、姜紹朋の目を盗んで家を出た楊子翔は、猛スピードで走ってきた車をよけた拍子に、段差のある道路脇に落ちてしまう。姜紹朋は楊子翔が部屋にいない事に気づき、外に探しに出かける。行きつけのバーで飲む成豊桀の傍らには、次々と彼を誘いたい人が寄ってくる。王信家（ワン・シンジア）はバーで成豊桀を見つけ、実力を示そうと彼を楊子翔と勘違いし、命を狙う。しかし緊張して飲みすぎたため、成豊桀の思う壺にはまり…。

姜紹朋は楊子翔に退職届を突き付けると、荷物をまとめ始めた。馨安老人ホームへの就職の紹介をしないと脅され、考え直せと言われても、姜紹朋は手話で何か言って出ていこうとする。楊子翔にはわからず、ついに止めることができなかった…。成豊桀は仕事を終えた帰り道で、物陰から飛び出してきた王信家に襲われる。余裕で彼を躱す成豊桀の様子を、ある人物が見ているとも知らずに…。

楊子翔は姜紹朋に、なぜ父親の事業を継ぎたくないのか、過去の生活と理由を正直に打ち明けた。姜紹朋はその話を聞き、手話を教えながら、きっと夢は叶うと励ます。成豊桀はバーに来て、王信家が来るのを待っていた。バーから出ようとした時、後ろに人の気配を感じる。王信家が今日はどんな方法で自分を襲うのか、考えながら街を歩く成豊桀。別の人物が彼に銃口を向けた時、王信家が現れ…。