Shining for One Thing

30歳を目前にした平凡な社会人 林北星は、長年付き合った恋人の展宇から結婚式直前に婚約を破棄されてしまう。現実を受け入れられない北星は最後の望みをかけ、約束していた結婚写真を撮影するために高校の制服を着て母校へ。そこで出会ったのはかつての同級生 張万森だった。帰宅後に違和感を覚えた北星は、自らが10年前に戻ってしまっていたことを知る。携帯メールの消去をきっかけに再びタイムスリップした先は、大学入学統一テストの前日だった。

過去に戻って統一テストでいい点を取り、人生をやり直そうと考えた林北星。2010年の統一テストの解答を丸暗記して過去の世界へ戻ろうとし、勤めている動物園の定例会議の日に、意を決した彼女は「クビになってもいいから過去へ戻ろう」とメールを消去。戻ったのは統一テストの2日前で、卒業写真を撮ることになっていた日だった。また、母親から聞いた10年前の灯台での事故が頭を離れず、同級生の張万森を追いかけ始める。

過去に戻れなくなった林北星は、展宇に新しい恋人ができたことを知る。婚約破棄の件を家族に告げて未練を捨て去ろうと決意した時、親友の藤藤から高校時代に録った動画が届く。そこに映っていたのはチンピラに乱暴される張万森の姿だった。過去の世界から現実に戻される引き金が統一テスト当日の張万森の死にあることに気づいた北星は、再び携帯メールを消去。統一テストを１年後に控えた世界で、万森を転落死から守るために動き出す。

張万森の死の原因を探り、彼を守るために動き出した林北星。動画に映っていた赤髪の男が誰なのかを万森に思い出させるため、自ら赤いウイッグをつけて学校へ向かう。万森を待ち伏せていると、美人の優等生、高歌が女子生徒3人に囲まれている場面に遭遇するのだが、助けようと声をかけても冷たく突き放されてしまう。そこへ現れたのはクラスメイトの楊超洋で、北星は校内にある彼の秘密基地へと案内される。

張万森が高歌のことを好きだと誤解した林北星は、万森をライバル視する麦子から守るために成績優秀な女子を紹介して高歌のことを諦めさせようとする。そんな時、1組の教室と職員室の窓ガラスが割られ、楊超洋に疑いの目が向けられる。北星は彼の潔白を信じてクラスメートたちに協力を訴えるが、そんな北星に賛同したのはなんと展宇だった。一方、高歌は父親である教師の高光明に、窓ガラスを割ったのは自分だと申し出る。