フランスの片田舎で、貧しいながら母親と幸福に暮らしていたレミは自分が捨て子という出生の秘密を知り、愛する者、親しんだ土地から引き離されることになってしまいます。誇り高い旅芸人ヴィタリスと犬三匹、猿が一匹という一座と共に旅することになったレミ。持ち前の明るさと元気で一座をもり立てていきますが、吹雪の峠越えで二匹の犬たちを失ってしまいます。また、ヴィタリスも病に倒れ、「前へ進め」という言葉を残して亡くなってしまい・・・。
エピソード1
悲しい誕生日
フランスのシャバノン村で母と妹のナナと幸せに暮らしていたレミ。レミは自分と同じ誕生日の母に贈るプレゼントの事で悩んでいた。そんな時知り合った旅芸人のヴィタリスに・・・。
エピソード2
さよならお母さん
ケガで働けなくなり出稼ぎから戻ってきたレミの父ジェローム。貯えが乏しくなりジェロームは元々捨て子であったレミを、お金の為に人買いに売り渡してしまう・・・。
エピソード3
ヴィタリス一座
育ててくれた母を不幸にしないためレミは村を離れヴィタリス一座と共に旅をすることを決意する。早速芝居の稽古をはじめるレミだった・・・。
エピソード4
素敵な贈り物
字が読めないレミは、ヴィタリスから字の読み書きを教わる。少しずつ言葉を覚えてゆくレミは、すぐに本が読めるまでになる。レミは本屋で小説家コラールの『10の魔法の物語』という本に興味を持つ・・・。
エピソード5
奇跡のマリア像
レミは、ピエールとニーナという孤児院で暮らす兄妹に出会う。ニーナは母を失ったショックで言葉が話せなくなっていた。ピエールは妹のために100日間マリア像に祈り続けていた。奇跡が起こると信じて・・・。
エピソード6
幻のおかあさん
レミはある町で盲目の少女サラと出会う。サラは7年前捨てられていたが、陶器職人の親方に拾われ暮らしていた。レミは自分と似た境遇のサラとすぐに友達になるのだった・・・。
堀江美都子
楠葉宏三