ウォーキング with ビースト：恐竜絶滅後の世界

空を飛べない大型の鳥類ガストルニス。彼らは恐竜に最も近い子孫であり、森で最大、最強の肉食恐竜として恐怖による支配を続けていた。その脅威にさらされながら湖岸に生息する、かわいらしいレプティクティディウムの家族の運命をたどることで、哺乳類がいかにして繁栄にいたったか、その経緯を探る。

クジラはかつて、海洋における食物連鎖の最上位に位置する生物であった。最大のクジラといわれているのが、体長18メートルのバシロサウルス。しかし気候の変化に伴い、かつては肥沃であった海から、食料が激減してしまう。そこで、あるバシロサウルスが自らとおなかの子供の命を守るために、食料を求める旅に出る。

恐竜のような大きな体を誇るインドリコテリウム。だが彼らの生活は非常に危険の多いものであった。2年の妊娠期間を終え、インドリコテリウムの母親が出産の時を迎える。幼いインドリコテリウムの成長していく姿や、母親が肉食性のヒエノドンや凶暴なエンテロドンから子供を守るために必死で戦う姿を描く。

類人猿の一種アウストラロピテクスが、人類へと近づくことを示す最初の進化を遂げる。それは直立二足歩行。さらに肉を食べることで脳が大きくなり、人類へと近づいていく。だがこの時代、彼らはまだ捕食者ではなく、獲物として狩られる立場だった。一つの群れを追いながら、その生態を探り、進化の過程を追う。

広大な草原の支配者であり、最強のサーベルタイガーであるスミロドン。彼らは圧倒的な強さを誇るハンターで、最大の草食動物の喉でさえ、いとも簡単に引き裂くことができる。だがドエディクルスに対してだけはちがう。巨大なアルマジロの一種であるドエディクルスは、史上最も重厚な武装を発達させた哺乳類である。

寒い冬が訪れるとマンモスたちは風の強いツンドラを離れ、アルプス山脈の谷間へと南下する。若いマンモスや弱っているマンモスにとっては過酷な旅であり、彼らはライオンやネアンデルタール人の格好の獲物となってしまう。ネアンデルタール人は狩猟技術を発達させていて、われわれに最も近い先祖であるクロマニョン人と共存していた。