ef‐a tale of memories．

久瀬修一は世界的に有名なヴァイオリニストだが、蓮治にとっては親しい隣人であり、歳のはなれた友人だった。蓮治はその友人との久しぶりの再会を純粋によろこんでいた。一方、映画人として純粋でありたい自分と周囲とのギャップに悩む映研部員・堤京介は、周りとの関係でなく、自分自身を見つめ直すことで忘れかけていた「何か」を思い出し、1つの決心をする。

景のバスケ部の後輩・羽山ミズキは金欠の紘には食事代を貸してあげたり、みやこと紘の仲が気が気でない景には2人の間柄のことをそれとなく伝えてあげたり、果てはボヤ騒ぎの消火活動をしたりと、なかなかに賑やかな日常を過ごしていた。一方、千尋の幼い頃からの夢のことを聞いた蓮治は、その夢に挑戦するべきだと彼女に助言していた。

千尋は、蓮治の協力を得て小説を書き進めるが、執筆につまずいてしまう。蓮治が、母すみれに相談すると、久瀬が助けに乗ってくれるはずだと言う。千尋と蓮治は、久瀬の部屋を訪れ、そこで執筆に役立つ秘密のコレクションを見せてもらうのだった。一方、紘の部屋を訪れた京介は、紘が実は少女漫画家であったことを知る。映研をやめて、自分1人で自主映画の制作を目指す京介は、プロで創作活動を続けている紘と作品論を戦わせる。そんな2人の関係に戸惑う景は、自分もバスケの試合に力を入れ、そしてみやことの関係にも決着をつけようと決意する。しかしみやこは、紘への想いを更に強くするのだった。