連続テレビ小説、85作目。世界で活躍するデザイナー、コシノ三姉妹の母親である小篠綾子をモデルにした物語。大正2年生まれのヒロイン・糸子が、大阪・岸和田を舞台に繰り広げる“大阪のおかあちゃん”一代記。20歳で洋装店を開業、22歳で結婚するが夫は戦死してしまう。しかし、糸子は女手ひとつで3人の娘たちを育てあげ、世界へと送り出す。着物の時代に洋服に憧れ、ミシンひとつで人生を切り開いていく奮闘ぶりを描く。
エピソード1
第1回 第1週 あこがれ
大正13年9月。岸和田だんじり祭の日の朝、11歳の小原糸子(二宮星)は、出かける父・善作(小林薫)を元気いっぱいに見送る。母・千代(麻生祐未)、祖母ハル(正司照枝)たちと子どもたちが待ち構えるなか、だんじりがやって来る。近所の青年・泰蔵(須賀貴匡)が務める「大工方(だいくがた)」が、だんじりの上で舞う姿に糸子は憧れを募らせる。いつもの生活が始まっても、糸子の頭の中は、だんじりのことでいっぱいで・・・。
エピソード2
第2回 第1週 あこがれ
学校で糸子(二宮星)は一生糸で食べていけるようにという名前の由来を話す。担任教師の、将来は嫁として実家の呉服屋を盛りたてろという言葉に、糸子は、だんじりに乗るために大工になりたいと答え、みんなに笑われる。男子とケンカしたあげく、用務員に頭突きをして担任からきつく叱られても、まったくこたえない。父・善作(小林薫)の言いつけで、同級生・吉田奈津(高須瑠香)の家、高級料亭「吉田屋」に集金に行くことに・・・。
エピソード3
第3回 第1週 あこがれ
吉田屋で客の同情を買って、まんまと集金に成功した糸子(二宮星)。父・善作(小林薫)に喜ばれて有頂天になるが、善作は女である糸子に商売を仕込む気はなかった。正月、糸子は妹たちとともに母・千代(麻生祐未)の実家へ挨拶に行く。千代は善作に代わり、祖父・清三郎(宝田明)に借金を申し込む。一方、糸子はいとこに誘われ、近所の洋館での外国人の舞踏会をのぞく。夢のように美しいドレスに我を忘れてみとれる糸子だった。
エピソード4
第4回 第1週 あこがれ
糸子(二宮星)は、舞踏会で見たドレスが目に焼きついて離れず、あこがれを募らせる。一方で、集金先の菓子屋で万引きをした男子をこらしめる。だが、逆に仕返しのケンカを売られ、河原で悪ガキと取っ組み合う。帯の間から、集金したお札が川に流され、あわてて追いかけた糸子は溺れかけるが、泰蔵(須賀貴匡)に助けられる。ずぶぬれで帰った糸子は、「女が男と張り合おうと思うな」と、善作(小林薫)に思いきり頬を殴られる。
エピソード5
第5回 第1週 あこがれ
善作(小林薫)に殴られて以来、糸子(二宮星)は、女に生まれたことに意気消沈していた。だんじり小屋に行き、泰蔵(須賀貴匡)にだんじりの屋根にこっそり乗せてもらうが、気は晴れない。そんな折、神戸の祖母・貞子(十朱幸代)から糸子に小包が届く。中身は小さなドレスだった。大喜びの糸子だったが、ドレスは糸子には小さ過ぎた。しかし、だんじりと違っていつか手に入るかもしれない、と糸子の心は晴れてくるのだった。
エピソード6
第6回 第1週 あこがれ
糸子(二宮星)は近所のおばちゃんに神戸から届いたドレスを見せ、そこでアッパッパという洋服なら手軽に作れると聞く。さっそく祖母・ハル(正司照枝)にサラシをもらい、夜中にようやく一着のアッパッパを縫い上げる。大得意の糸子に善作(小林薫)も感心する。以来糸子は裁縫に夢中になり、神戸の祖父・清三郎(宝田明)らに縫った物を送りつける。それから3年後の昭和2年。糸子(尾野真千子)は14歳の女学生になっていた。
尾野真千子
夏木マリ
麻生祐未
正司照枝
栗山千明
江波杏子
渡辺あや