キング・オブ・リオ

1989年、エヴァンドロは育ったリオデジャネイロのスラムを抜け出し、実業家として成功することを夢見る。しかし、双子の兄弟ゼカが麻薬取引に手を染め、警察に殺されてしまう。それをきっかけにエヴァンドロの野望は180度変わり、麻薬取引という危険な世界で復讐と権力を追い求めるようになる。

エヴァンドロは親友のアフォンソを右腕に麻薬ビジネスに参入する。しかし、アフォンソは稼ぎをくすねたため、泥棒とみなされ、首に懸賞金を掛けられてしまう。アフォンソを生かそうとするエヴァンドロは、狡猾で自己破壊的な連邦捜査官モレロと出会うことになる。

エヴァンドロは諜報や計略を駆使して新しいビジネスを展開するうちに、自らの犯罪組織の内部に敵を作ってしまう。エヴァンドロが、警察署長ブルニーニョが仕掛けたおとり捜査の裏をかくと、モレロは犯罪の才能を持つ敵を見定め始める。

ブルニーニョのおとり捜査から逃れたエヴァンドロは、スラムでトップの売人となる。エヴァンドロの出世ぶりを見ていたモレロは、麻薬と銃がスラムに持ち込まれるのを阻止するための作戦を開始する。銃撃戦の最中、アレーチはバッジを付けた、味方になり得る男を引き入れる。

パラグアイで、エヴァンドロはライバルを排除し、麻薬密売のルートを強化するため、巧妙な計画を画策する。その道中、彼は市場で最も純度の高いコカインであるホワイトゴールドを発見する。一方、モレロは型破りな方法でエヴァンドロを追跡し、ターゲットに近づいていく。

モレロのエヴァンドロ逮捕作戦は失敗する。１人の市民が死亡し、モレロは停職処分を受ける。エヴァンドロのスラムでのビジネスが拡大するにつれ、市場はボリビア産のホワイトゴールドを求めるようになる。エヴァンドロのビジネスがフル回転する一方、彼の家族、特に母親のアレーチが危険にさらされる。