2006年。敏腕外傷外科医のレベッカ・ゴードン少佐と新米医師のボビー・トラン大尉が、カンダハル飛行場にあるNATOの「ロール3」多国籍医療部隊に転属してくる。アフガニスタン南部唯一の高度外科医療施設だ。飛行場のはずれにベニヤ板と帆布とテープで建てられたロール3病院は、上空を飛行機が通過するたびに揺れるまにあわせの建物だった。病院の責任者ゼイヴィア・マークス大佐は新入りの2人に、ここでは初めての経験をすることになるだろうと告げる。レベッカは当初から自信満々だが、ボビーは経験の浅さに不安を抱く。初日から上々の仕事始めとはいかなかった。大佐はレベッカの過ちを指摘し、ボビーに自信を取り戻させようと苦労する。48時間のあいだ、ロケット砲による攻撃を避けながら様々な患者の治療に奔走する2人。負傷者の中には米海兵隊員、カナダ兵、アフガニスタンの民間人、そしてタリバン兵捕虜まで含まれていた。疲労困憊しながらも、必死で治療にあたるレベッカとボビー。これがカンダハルの現実だった。

出演 イライアス・コティーズ, ミシェル・ボース, ルーク・マブリー