「プレイボーイ」誌に対抗し、1965年に創刊された成人誌「ペントハウス」。全盛期には数億ドルもの資産を有した創刊者のボブ・グッチョーネだったが、2010年に他界する頃には全てを失っていた。スキャンダル、事業失敗、性加害訴訟。栄光と転落を味わった男の素顔に迫る。
エピソード1
全てを手にした男
ペントハウス誌の創刊者ボブ・グッチョーネは卓越した行動力と先見の明を持ち、非凡な成功を収める。1970年代の抑圧されたアメリカ社会に風穴を開け、文化的にも影響力を持つが、名声と富を手にした一方で、私生活は絶えず醜聞に付きまとわれ、やがて経営にも暗雲がたちこめる。
エピソード2
性の解放者
順調に販売部数を増やし男性誌の王座につくペントハウス誌。映画界に進出すべく『カリギュラ』を製作するグッチョーネだったが、完成した映画は酷評を浴びてしまう。雑誌は更なる過激路線に走るが、手段を選ばぬ彼の方針はあらゆる層から非難され、売り上げを大幅に落とすこととなる。
エピソード3
終わりの始まり
ボブ率いるペントハウスは80年代後半、最盛期を迎える。豪華なオフィスを構え、従業員にも愛される。一方でその傲慢さは無謀な投資にもつながり、アトランティック・シティのカジノで巨額の損失を被る。セクハラ訴訟にも巻き込まれ、90年代以降、ボブの人生とビジネスは没落の道をたどる。
エピソード4
没落と晩年
過激な内容に起因する広告主の減少や、インターネットの台頭。時代の変化はペントハウスを経営難へと追い込む。全てを失い、病を得てこの世を去るグッチョーネ。自己中心的な父親は、子供たちとの関係も決して良好とは言えなかった。彼の娘と息子が父との関係を振り返り、自らの人生に重ね合わせる。
Dov Freedman
エレーヌ・フロンタン・ブライアント
ブラッド・エイブラムソン
Charlie Russell