札幌から東京の社宅に引っ越してきた井上一家｡実(布施博)と若葉(山口智子)､そして長男･翼(益田圭太)はごく平凡な家族｡翌日､転入先･スミレ聖母幼稚園に翼を連れていった若葉は､かがり(高樹沙耶)から｢スミレ聖母幼稚園は有名小学校の受験園｣と聞いて仰天｡他人事と割り切る若葉を､かがりは小学校受験塾の体験入学に誘った｡当日､井上親子は軽い気持ちで塾へ｡しかしその授業は､講師･小沢(野際陽子)に模範的に受け答える幼い受験生達と､それを見守る父母の気合が凄まじい。授業後の面接で､小沢から子供の将来を真剣に考えてから出直すようにと言われた実と若葉｡家に帰って｢悔しい｣と呟く翼の言葉を聞いた若葉は､小学校受験戦争への参戦を決意するのだった｡

翼(益田圭太)が警察に保護された｡近所に友達がいないため､寂しくて遠出したらしい｡友達を作るためにも､翼を塾に通わせた方がいいか迷う若葉(山口智子)｡ そんな折､社宅の隣人で実(布施博)と同期の吉永(段田安則)が同じ部に転任してきた｡それも､実に回ってくるはずの課長職への就任だった｡落ち込む実を励ます若葉だが､出身大学がモノを言う人事に､有名校への入学が翼のためと実感する｡

翼(益田圭太)を頼子(野際陽子)の私塾へも通わせだした若葉(山口智子)は､いきなり課された腹筋100回に驚く｡翼は途中でダウンし､若葉は翼の体力不足を叱られた｡そこで､若葉は翼をスイミングクラブに通わせることを決心｡結果､苦しい家計を助けるため､若葉はパートに出ることにする｡自分が関わる新製品が低調な実(布施博)は､若葉が共働きを始めたことでますます機嫌が悪い｡それでも教育資金の捻出に燃える若葉は､翼の送迎とパートに多忙な日々を開始した｡ある日､かがり(高樹沙耶)が来訪中の井上家に､隣家の早苗(深浦加奈子)の悲鳴が響いた｡

実(布施博)は､失恋した槇子(とよた真帆)に泣きつかれた｡不倫と誤解した雪子(森山祐子)は､実をよく知る吉永(段田安則)に相談するため､彼を食事に誘った｡吉永は､下心で色めき立つが､自分の勘違いにがっかりする｡一方、かがり(高樹沙耶)は､夫の浮気への腹いせに､男友達とデートに出掛けた｡しかし｢イブなのに出掛けるの?｣という娘の言葉が耳に残り､結局何事もなく帰宅した｡同じ頃､井上家では武雄(橋爪功)､菜穂(瀬戸朝香)､槇子(とよた真帆)も招いてのクリスマスパーティーが開かれていたが・・・。

風邪をひいた若葉(山口智子)は武雄(橋爪功)に救いを求めた｡若葉の代わりに翼(益田圭太)の塾に付き添った武雄は､聞きしに勝る頼子(野際陽子)の厳しさに驚く｡その頃実(布施博)は､伸び悩む新製品の製造中止問題で悩んでいた｡が､家に帰っても､世話を焼く武雄の存在に気疲れしてしまう｡若葉の風邪も治りかけた土曜日､井上家では槇子(とよた真帆)に実の後輩を紹介する席が設けられた｡失恋した槇子を盛り上げようと力が入る周囲だったが､実が連れてきた男性は・・・。

小学校受験まであと7ヶ月｡井上､吉永､桜井家では､『公開模試』に向け､それぞれ子供を特訓していた｡そして当日､｢全部出来た!｣と喜ぶ翼(益田圭太)に､若葉(山口智子)や実(布施博)も誇らしげ｡しかし､結果は順位も出ない合格圏外｡若葉は頼子(野際陽子)からひどく叱られてしまう｡一方､槇子(とよた真帆)は実の紹介で再び見合いをした｡今度の相手は槇子も気に入り､2人の付き合いも順調に始まった｡それに比べ､若葉は頼子から叱られたことで落ち込んでいて・・・｡