麻生木里子(小田茜)は小学4年生を担任する明るく素直な23歳。幼い頃母を亡くし、聖ヨハネ病院内科医長の父・周作(篠田三郎)と祖母の菊乃(高田敏江)、愛犬のチャコと国分寺の高級マンションで暮らしている。ある朝、木里子は学校へ向かう途中、見かけぬ小学生・裕太(窪田翔太)に出会い、遅刻しそうになる。慌てた木里子は自転車で転び、通りがかりの禅僧(猪野学)に優しく介抱される。それが運命の出会いだった。裕太は明石焼き屋「かたつむり」のマスター忍(尾崎磨基)の甥で、訳あって忍を頼ってきたのだ。裕太は木里子の学校に編入することになった。
転校してきた裕太(窪田翔太)にクラスメートの大紀ら3人組が「明石焼きをおごれ」と迫る。大人しい裕太は言い返せないが、ルナ(樋井明日香)が「私がおごる」と助けてくれる。しかし、帰り道、ルナは裕太に「募金がしたいから千円持ってきて」と命令する。忍(尾崎磨基)にお小遣いをねだれない裕太は、悪いと知りながら、仏壇に置かれていた御布施袋の千円を持って行く。木里子(小田茜)は「カタツムリ」の店先で偶然、あの禅僧と再会。彼は忍が檀家の禅寺・龍雲寺の修行僧・遠宮陽春(猪野学)で、日供米を集めに来たのだった。
父親の周作(篠田三郎)とともに「かたつむり」に寄った木里子(小田茜)。そこへルナ(樋井明日香)の母親が来て、ルナが明石焼きを食べたお金を払う。美幸はルナにお金を持たせず、ルナが立ち寄った店に来ては支払いを清算している。その方が子供の行動が分かっていいというのだが、周作は疑問を感じる。翌日、木里子は学校で「最近思ったこと」という作文を子供たちに書かせる。すると、ルナが「千円募金をした」という内容の作文を書き・・・。
菊乃(高田敏江)はお手伝いの外ノ山から聞いた「御布施紛失事件」のことを周作(篠田三郎)や木里子(小田茜)に話す。気になった木里子はもう一度「1ヶ月いくらお小遣いをもらっているか」のテーマで作文を書かせる。裕太(窪田翔太)は白紙。ルナ(樋井明日香)は「3千円。好きなものを買ったり募金したりする」と書いていた。木里子は忍(尾崎磨基)を訪ね、裕太が作文を白紙で出したことを話す。一方、裕太が店の手伝いで忙しいため、遊び相手のいないルナは、チャイルドショップでカードを万引きするが・・・。
ある日、龍雲寺の老師・森本宗達(川津祐介)が陽春(猪野学)に伴われ、聖ヨハネ病院に周作(篠田三郎)の診察を受けにやってくる。宗達は気管支喘息を患っていた。周作は木里子(小田茜)が陽春に助けられたのを聞いて、縁を感じる。一方、木里子はルナ(樋井明日香)が再び万引きをする場面に出くわした。ルナは「誰にも言わないで」と木里子に約束させる。しかし、同級生が事件を目撃していたため、クラス中に知れ渡る。教室から駆け出すルナを追おうとした木里子は突然、貧血を起こし、倒れてしまう。
教室から飛び出したルナ(樋井明日香)を追いかけた木里子(小田茜)は、激しいめまいを起こす。その後、木里子はルナと電話をするが、ルナの態度は変わらない。放課後、裕太(窪田翔太)と木里子はルナのもとを訪れるが、ルナは会おうとしなかった。翌日、生徒に付き添って病院へ行った木里子は、宗達(川津祐介)の薬を取りに来た陽春(猪野学)と再会する。