中学聖日記

大学卒業後､国語の非常勤講師を経て､片田舎の町･子星平にある子星中学校に赴任した末永聖(有村架純)｡子どもの頃からの夢だった教師になり張り切るも､担任となった3年1組の生徒たちには着任早々からかわれたり､教頭の塩谷三千代(夏木マリ)からは服装のことで注意を受けるなど､どこかやる気が空回りしてしまう｡中でも生徒のひとり､黒岩晶(岡田健史)には心ない言葉を浴びせられるなど､何を考えているか分からない彼の行動に聖は振り回される｡一方､大学時代からの恋人･川合勝太郎(町田啓太)とは遠距離恋愛中で､仕事に追われる勝太郎とは､なかなかコミュニケーションが取れない日々が続いていた｡教師としての自信をなくし､恋人との関係にも不安な思いを抱える聖だったが､生徒たちと向き合おうと奮闘する｡そんな中､晶が友人たちとある事件を起こしてしまう｡

｢先生のこと､好きになっちゃいました｣と､晶(岡田健史)から突然告白された聖(有村架純)｡だが聖は､その言葉を受け流していた｡ある日､聖と勝太郎(町田啓太)両家の顔合わせが､急きょ開かれることになった｡勝太郎が仕事のトラブルで遅れる中､聖は両家の親に教師としての思いを伝えるが､いずれは仕事をやめるようにと言われて悩む｡そんな中､晶から再び気持ちを伝えられた聖は晶の真っ直ぐな表情に困惑する｡そして､子星中学校では体育祭が行われることに｡聖に避けられ続けていた晶は､大胆な行動に出る｡

勉強合宿で､晶(岡田健史)への特別な感情に気づいた聖(有村架純)｡彼女を心配する丹波千鶴(友近)は､｢生徒に本気になったら終わり｣と聖を諭す｡自分の思いは一時のものだと､聖は気持ちを新たに教師として晶に接することにする｡一方､諦めきれない晶は｢花火大会のあとに会いたい｣と聖にメールを送る｡そんな2人の関係を愛子(夏川結衣)が疑い始め…｡いよいよ夏休みが始まり､つかの間の休日に､聖はウエディング雑誌を読みながら挙式の準備を進める｡その頃､勝太郎(町田啓太)は原口律(吉田羊)と2人きりで海外出張に出かけていた｡勝太郎は､聖が誰か他の人間に引かれていないかハッキリさせるようにと､原口から迫られる｡そして花火大会の夜､見回りで会場へ来た聖は､晶の意外な姿を目撃｡そんな中､勝太郎と原口も会場を訪れ､波乱の夜が幕を開ける｡

夜の砂浜でキスをした聖(有村架純)と晶(岡田健史)は､聖のマンションの前で勝太郎(町田啓太)と愛子(夏川結衣)と鉢合わせてしまう｡われに返った聖は､勝太郎に話をしようとするが､勝太郎は｢信じてる｣と言うばかり｡翌日､塩谷(夏木マリ)から学校へ呼び出された聖は､同席した愛子の前でこれまでの経緯を説明するが…｡一方､愛子が学校に行ったことを知った晶は､上布茂(マキタスポーツ)の制止を振り切って､学校に向かう｡そこで､自宅謹慎を命じられた聖と会ってしまい…｡