チリの北部に広がるアタカマ砂漠の日中の気温は５０℃。しゃく熱の太陽が照りつけ、“世界で一番乾いた大地”といわれています。その砂漠のほぼ中央にあるキリャグアという村では、１９７２年から２００９年までの３７年間で、雨が降ったのはわずか６回。世界で最も雨が降らない場所です。写真家・桃井和馬さんが、この乾いた大地を訪れ、辺境の地で生きる人々の命の営みを見つめます。[TRAV](C)NHK

太平洋のほぼ真ん中、赤道近くにあるクリスマス島（キリバス共和国）はサンゴ礁だけでできた世界最大の島。ここでは、さまざまな種類の魚や数十万羽の渡り鳥が暮らし、人々は自然と共に生活しています。いっぽうで、この島は、かつてイギリスやアメリカの核実験場だった歴史もあります。世界を旅する写真家・石川直樹さんが、ある漁師一家の生活に触れるとともに、島の自然や歴史、旅で出会った風景などを写真に刻んでいきます。[TRAV](C)NHK

南米ペルーとボリビアにまたがるティティカカ湖は標高３８９０ｍにあり、汽船が航行する湖としては世界で一番高いといわれています。湖上には、トトラというアシの一種を積み重ねて作った“浮き島”があります。そこで人々はトトラで建てた家で暮らしています。トトラの若芽を食べ、トトラで作った船に乗り、漁を営む。トトラとともに生き、トトラの恵みをいかす、そんなティティカカ湖の暮らしをかいま見ます。[TRAV](C)NHK