浦島景太郎は、ある女の子と15年前に交わした「いっしょにトーダイに行こうね!」という約束を守るため、自分の学力を無視して東大だけを受験し続けていた。しかし努力むなしく浪人生活は2年目に突入。そこで、景太郎は勉強に専念するため、祖母ひなが経営するひなた旅館を訪れる。が、旅館はなんと女子寮「ひなた荘」になっていた! [恋愛/ラブコメ]
「ひなた食堂」の娘・前原しのぶは、学校で友達を作ることすらできない内気な少女。そんな彼女は引っ越しの作業に追われていた。両親の事情からこの街を離れることになったのだ。しのぶは街を去ることに反対だった。しかしその思いを誰にもうち明けられず……。そんな時、しのぶは景太郎やひなた荘の人々と出会う。
ひなた荘の住人・青山素子が、3日間の泊まり合宿から戻ってみると、女子寮に男が紛れ込んでいた。もちろん景太郎である。景太郎の存在を猛烈に否定する素子。しかし、冷徹な態度とは裏腹に、素子の心は激しく燃え上がっていた。景太郎を見るだけで、動悸が激しくなり、息が詰まるのだ。もしや恋!? あわてた素子は……。
とうとうひなた荘の住人に単なる浪人生だということがバレしてしまう景太郎。ウソを謝り、懇願する浪人生に、住人たちは「センター試験の足きりにかからない」「東大に合格する」「管理人としての仕事をこなす」を条件に、引き続き住むことを許す。しかし景太郎の学力は……。同じ東大を目指す成瀬川なるは、景太郎に別の大学を薦める。
東大受験本番。二次試験の後、景太郎となるはそれぞれの理由から一人旅に出る。しかし2人の行き先は同じ京都だった。さらに偶然にも新幹線まで同じ。京都へと走る列車の中、メガネを壊してしまった2人はお互い誰だか分からない状態で、共に京都旅行を楽しむことになる。一方、ひなた荘では、とんでもない噂が広まっていた!
ひなた荘で景太郎となるの安否を気にしていたしのぶ、素子、カオラ、キツネはTVを見てびっくり。映し出された京都駅の映像に景太郎の姿があったのだ。もちろんひなた荘の面々は無計画に景太郎探しの旅へと出かける。そのころ、景太郎となるは、京都観光中に、東大受験に失敗したという女性・乙姫むつみと出会う。