高欣悦は、同僚のプロデューサー、何霖宏に片思い中の脚本家。彼とともに脚本コンクールへ応募するため、自分たちをモデルにした歴史ドラマを執筆していた。だが体を壊して入院している間に、霖宏の幼なじみの舒妙によって脚本を書き換えられる。霖宏と口論となった欣悦は階段から足を踏み外し、気づくと執筆中の歴史ドラマの中に。ただし、そこは舒妙に改変されたあとの世界だった。脚本を元に戻すため、欣悦はドラマの主人公、高馨月として戦うことを決意したのだった。

李夫人の死で犯人扱いされている高馨月は第三皇子･凌泓に呼び出され、第二夫人や目撃者の使用人たちの前で火事が起きた夜の真相について尋ねられる。圧倒的に味方の少ない馨月だったが、芝蘭からあらかじめ李夫人についての情報を聞き出して話を創作する。口のうまさでどうにか危機を逃れるも、第二夫人の提案で新たな試練が訪れる。それは、第三皇子の師である潘太傅を接待する宴会で馨月に料理を作ってほしいというものであった。

蘇淼に夕食に招かれた高馨月。侍女の芝蘭は罠だと忠告する。しかし、蘇淼というキャラクターを生みだしたのは舒妙であるため、馨月には真意が分からない。あえて蘇淼の誘いに乗ると、彼女はお互いの目的のために手を組まないかと持ちかけてきた。だが蘇淼は、馨月をはめようとしたかと思えば窮地を救ってみせたりと、不可解な行動をとる。警戒心を解けない馨月をよそに、ついに凌泓の正室を選ぶときがきた。