スコットランドのセント・アンドルーズ警察署。巡査部長のカレン・ピリーは鼻につく女だと周りから疎まれている。ある日、25年前の未解決事件の再捜査を命じられる。1996年にロージー・ダフという19歳の少女が大聖堂で殺害されたもので、当時男性３人が第一発見者であったが、どうも怪しい。そのうちのマルキェヴィチがランニング中に、ひき殺される事件まで起こり、ピリーは本格的に再捜査チームを始動させる。© W.P. Karen Pirie Limited 2021

再捜査チームにはミントという若い刑事が加わった。残る発見者の２人はトム・マッキーとアレックス・ギルビー。ミントが証拠捜しに奔走する中、DNA検査で配列が一致する人物として、ロージーの娘が生きていたことが判明する。一方、女性を執拗に誘っていた過去があるマッキーは、素行不良で変人とまで揶揄されていたが、警察に追い詰められた挙句、崖から海へと転落してしまう。© W.P. Karen Pirie Limited 2021

ついにロージー殺害容疑でギルビーが逮捕された。交際していた以上は疑われても仕方のない彼だが、あくまでも無実だと主張して釈放される。だが、そんな彼をつけ狙っていた少女から発砲された上、生まれたばかりの赤ん坊まで奪われてしまう。真犯人逮捕の決定的な証拠が見つからない中で、再捜査チームが行き詰まっていた時、予期しなかった衝撃の事実が明らかになる。© W.P. Karen Pirie Limited 2021