団塊世代の大量退職で世代交代の波が押し寄せる警察。定年間際の刑事が経験の浅い新人刑事と組み、痛ましい事件に挑みながら、刑事の「技」と「魂」を伝えていく姿を描いた本格刑事ドラマです。(C)NHK
エピソード1
第1回 苦い逮捕
加藤啓吾は愛知県警東和署の新人刑事。着任早々、定年間際のベテラン刑事・伊勢崎彰一と組み、主婦殴打事件を担当します。被害者は弁当工場をリストラされた柏原聡子。その工場の社長の証言から日系ブラジル人・スギハラヒロキが容疑者として浮上します。加藤は通り魔的な犯行に憤りますが、捜査するうちに家族思いでまじめなヒロキが犯人とは思えなくなります。しかし、伊勢崎から「事件の表面ばかり見るな」とクギを刺されます。[FICT](C)NHK
エピソード2
第2回 48時間の壁
警ら中、加藤は挙動不審な男を捕まえます。男の名は鵜飼公平、加藤の小学校時代の担任でした。伊勢崎が調べると、1年前のタクシー運転手殺害現場に残されていた指紋の一つと彼の指紋が一致します。しかし、鵜飼と事件の接点はありません。鵜飼は弁護士を通じて早期釈放を求め、桐島副署長はこう留期限48時間内での処理を命じます。捜査が進むと意外な事実が浮上します。取調室での伊勢崎と鵜飼のやりとりは緊迫したものに…。[FICT](C)NHK
エピソード3
第3回 運び屋を追え
加藤は捜査二係の瀬戸山瑞穂とともに、覚せい剤の運び屋を張り込んでいました。追う相手の曽根真里子は一見、平凡な専業主婦。加藤もそう考えたのですが、「平凡な人間などいない」と瀬戸山にたしなめられます。一方、伊勢崎は加藤が殉職したかつての同僚の息子と知って戸惑います。伊勢崎には「彼を救えなかった」という大きな後悔の念があったのです。加藤は覚せい剤の受け渡し現場で曽根を取り逃がすという大失態を犯します。[FICT](C)NHK
エピソード4
第4回 バスジャック
加藤は伊勢崎が殉職した父の同僚だと知り、父について尋ねます。伊勢崎は「あいつを刑事として認めない」と冷徹に言いますが、副署長から「勝手に命を落とす奴は許せない」と伊勢崎が泣いて怒ったと聞き、加藤は伊勢崎の胸の内を知ります。そんな中、伊勢崎が何者かに襲われて意識不明に。捜査線上に浮かんでいた容疑者・竹内は、拳銃を手にバスに逃げ込み運転手を人質に取ります。加藤は自分が人質の身代わりになると言いだし…。[FICT](C)NHK
第1回 その男は、悪魔
名古屋の繁華街で起きた通り魔殺人事件。中央署に着任早々、現場に駆けつけた加藤啓吾は、容赦なく犯人を殴りつける一人の男と出会います。彼こそ署内で“悪魔”と恐れられる刑事・梅木拳でした。黙秘を続ける犯人は取調室に梅木を呼び「殴ったことを謝れ」と要求しますが、梅木は意に介さず「お前みたいな奴は死ね」と言い放ちます。そんな梅木に反発を覚える啓吾でしたが、絶望する被害者の父親を前に自分の無力さを痛感します。[FICT](C)NHK
第2回 偽善者
問題のある刑事の監視役を兼務して、梅木とコンビを組んだ啓吾。二人は公園で焼死したホームレスの事件捜査を命じられます。早々に事故死と判断した啓吾に、「不法占拠のホームレスだからって、手を抜いてもいいのか」と梅木は冷笑します。やがて梅木の強引な捜査で、放火した実行犯が明らかになり、さらに、犯行を依頼した闇サイトから、無関心を装っていた周辺住人たちとの関係が分かり、啓吾は人の心の闇をのぞき見ることに…。[FICT](C)NHK