長女の綱子は未亡人で生け花の先生、次女の巻子は結婚し2人の子どもを持つ主婦、三女の滝子は独身の図書館司書、四女の咲子はウエートレス。滝子が姉妹を呼び集め、70歳の父・恒太郎が浮気していると告げるところから物語は始まります。滝子が興信所の勝又静雄に調査を依頼したのです。「まさか」と驚きながらも姉妹の反応はさまざま。実は綱子も不倫中で、巻子は夫の浮気をひそかに疑っており、咲子は男と同棲していました。[FICT](C)NHK
巻子のもとに「新聞に投書したの、姉さんでしょ!」と咲子からの電話。新聞を開いてみると、確かに家族構成や父の浮気の話など、投書の主が巻子だと思われても不思議のない内容です。巻子にそんな覚えはないので、綱子が巻子のふりをして書いたのかと勘ぐります。ところが、綱子も否定。一体全体、投書は誰が書いたのか。姉妹は母・ふじを気づかって実家に集まりますが、父の恒太郎はなぜか明け方まで戻りませんでした。[FICT](C)NHK
咲子が勤め先の喫茶店で倒れました。同棲相手のボクサー・陣内の減量に付き合っていたのです。巻子に付き添われて咲子がアパートに戻ると、陣内は女とラーメンを食べていました。一方、不器用な二人、興信所の勝又と滝子の仲は一向に進展しません。綱子は家に不倫相手の妻が乗り込んできて大騒ぎ。巻子の夫の鷹男は、浮気相手と間違えて自宅に電話。そんな時、夫の浮気など超越しているように見えた母が、父の愛人宅前で倒れます。[FICT](C)NHK
巻子は夫の鷹男と秘書の啓子の関係に思い悩み、スーパーで無意識に万引きをして捕まります。ようやく帰宅すると、一人暮らしの父・恒太郎が寝たばこでボヤを出したという電話。姉妹は実家に駆けつけて父の不始末を責め、ついでに亡き母の形見分けを始めます。綱子は料亭の主人と密会を重ね、滝子と勝又は相変わらず煮え切らないまま。咲子だけは、ボクサーの夫・陣内がチャンピオンになり、子供にも恵まれて幸福の絶頂でした。[FICT](C)NHK
巻子が父の恒太郎のもとに下宿人を置くことを提案し、滝子の恋人の勝又が引っ越してきます。綱子は赴任先の仙台から帰った一人息子をいそいそと出迎えますが、息子は恋人を同伴していました。巻子は夫の浮気相手らしい秘書の啓子と対面し、心穏やかではいられません。滝子もまた、咲子に華やいだ新婚生活を見せつけられて不快感を募らせていました。それぞれに問題を抱えながら、滝子と勝又の結婚式に姉妹が顔をそろえますが…。[FICT](C)NHK
滝子と勝又の結婚式当日、式場で倒れた咲子の夫の陣内。巻子と滝子が病院へ駆けつけると、すでに退院した後でした。家を訪ねた巻子に、咲子は大丈夫だからと言うばかり…。綱子は、巻子夫婦にすすめられて見合いをしますが、愛人との関係を断ちきれず、途中で帰ってしまいます。そんな矢先、陣内が意識不明でふたたび入院しました。父から知らせを受けた滝子は、あんなにいがみあっていた咲子のことを気遣う自分に気づきます。[FICT](C)NHK