王朝末期。神州中原は群雄割拠の時代を迎えていた。 そんな中、さらなる混乱を引き起こしているのが〝魍魎〟たちであった。死んだ人々の無念や恐怖=瘴気から生まれ、さらに生きている人間の欲望や怒りといった負の感情に憑依して、暴れ狂う怪物に変えてしまう魍魎。その魍魎によって戦乱は加速し、多くの死がさらなる魍魎を生み出していた。この世の秩序を守る神や仙人の組織〝天元〟はこうした事態を憂慮し、特別な力を持つ 人間を選び出し、魍魎たちを狩る〝魎狩隊〟を結成することにした。
エピソード1
魎狩隊
人々の昏い心を糧とする存在、魍魎! 戦乱の世の中で、魍魎はおおいに蔓延っていた。三国の歴史を駆け抜ける幻想の物語が今、幕を開ける!
エピソード2
鬼斬抄
黒き鬼女と化した小霊の苦痛を抑えることに成功し、次なる事件の調査に向かう應幾たち。しかし魍魎を見つけることができない中、小霊がひとり姿を消してしまう――
エピソード3
連環計
暴れまわる凶馬。惨状を目の当たりにした小霊は、瘴気の力を暴走させてしまう。果たして應幾は、小霊を闇の中から救うことができるのだろうか!
エピソード4
義兄弟
乱世に名高い、桃園の義兄弟がついに姿を表す。魍魎に憑かれた弟を止めるため、兄は青龍偃月刀を手に一騎討ちに赴く。――神州中原最強の義兄弟が、今刃を交わす。
エピソード5
裏切者
丁研の元に、かつての仲間、旧六番隊が現れる。小霊への復讐を成そうとする旧六番隊に迫られた丁研が出した答えとは。
エピソード6
呪心臓
戦いの最中、瘴気を吸い過ぎた小霊は意識を失ってしまう。小霊の呪いを解くため、應幾たちは冬裳の師、良元の元へ向かうが、待ち受けていたのは、残酷な真実だった。
小野賢章
金元寿子
古川慎
町谷俊輔