川村と山下は、ある容疑者を追っていた。式根淳史（久保田）、元暴走族で前科3犯、3日前に北品川の路上で元暴走族数人と乱闘を起こし、ひとりをナイフで刺して死に至らしめた。乱闘相手も逃走したため、詳細は判らない。ほどなく二人は式根のヤサを見つけ出し、逮捕に成功。だが式根は出頭する前に恋人に会いたいと言い出す。川村は情をかけ、彼の恋人が入院する病院へ向かった。そこで式根は川村たちの隙を突き、看護婦を人質に。看護婦は無事だったものの、式根はまんまと逃走した。辞表を出そうとする川村に、羽山は事件解決こそが責任を果たすことだと諭す。そして、御殿場で式根が逮捕され……。

羽山たちは犯人を追跡、無事逮捕するが、岡本は追跡中の凡ミスを悔やみ刑事としての適正に悩み始める。そんな折、西渋谷のマンションで殺人事件が発生。被害者はAVプロダクション社長の徳田竜二（森）で、ゴルフコンペの優勝トロフィーで撲殺されたらしい。現場検証を進めるとマンションの外で車の衝突痕が発見され、岡本は昨夜偶然、そこで不審な車を見たことを思い出す。酔っていたため運転手の顔やナンバーは憶えていなかったが、グリーンのセダンだったと証言。やがて乗り捨てられたセダンが発見され、持ち主の奥谷慶子（北原）のアリバイが立証された。だが、岡本は慶子の名前と顔に見憶えがあり……。

少年野球のコーチを頼まれた羽山が意気揚々と出掛けて行った頃、そのチームメイトの裕也（小松）の母親・田中美紀（水原）が経営する田中時計・貴金属店で総額3億円相当の時計・宝石類が奪い去られた。犯人は中野の名刺を見せて美紀を安心させており、名刺を渡した相手をリスト化していた中野によれば、渡した相手はバーのママだという。折しも中野は胃腸の具合が悪く、高倉の計らいで入院。一方、羽山らは美紀を訪ねた。裕也は犯人の手掛かりになることを何か掴んでいるようだが、犯人が刑事の名刺を使ったことを知り、警察に不信感を抱いて心を閉ざしてしまう。羽山は裕也の心を開こうとするが……。

ある朝、城西署前にベビーカーが置かれていた。中には赤ん坊と、父親がいないのは警察のせい、ミルク代を稼ぐまで預かってほしいという書き置きがあった。中野は保育所に預けようとするが、羽山を始め全員が反対。高倉には内緒で、捜査課で母親捜しをすることに。同時に捜査課では2日前に起きたパチンコ屋の夜間金庫強盗事件の捜査も進めていた。そんな折、捜査課が馴染みのラーメン屋から出前を取ると、届けに来たのは新しい店員・明美（若林）。羽山らはその明美がパチンコ屋社長の用心棒兼運転手の本田（伊藤）と揉めている場面に出喰わす。本田が彼女に無理矢理金を渡そうとしていた様子で……。