ワルシャワの警官カロリナは、警察でも伝説的な存在だった父の失踪事件を独自に捜査していた。ある日、公営住宅で殺人事件が発生。第一発見者となったカロリナは、刑事たちを差し置いて被疑者を追跡し、刑事ミハウは彼女に一目置くようになる。一方、夫の失踪後に体調を崩していたカロリナの母が療養施設に行くことになり、カロリナは実家の留守を預かることに。そして嵐が訪れた翌朝、驚くべき真実が明らかになる。

カロリナの実家の車庫から発見された死体は、失踪していた父だと判明。カロリナと妹エヴァは、母イレナに急いで知らせようとするが連絡がつかず、彼女が滞在中の療養施設に向かう。その後、居ても立っても居られないカロリナは警察署に出勤。上司の命令でミハウたちが担当するヤンチャク殺害事件の捜査に加わる。その中でカロリナは、被疑者トメク･ツィブルスキの恋人ヤゴダが父親から暴力を振るわれていると知り……。

夫殺害を自白して逮捕されたイレナは、現場となった自宅で検察官に状況を説明。勾留された後に同房者からの洗礼を受ける。誰かに自白を強要されたと考えるカロリナは、母の無実を信じて独自に捜査を開始。真相を探るため、父の資料をもとに、ある情報提供者に接触するが……。一方、カロリナとミハウが担当するヤンチャク殺害事件では、被害者の飲み仲間や兄を取り調べるものの、決定的証拠が見つからず捜査は難航する。

カロリナは父の手帳を見つけるものの、クレメンス警視に手を引くよう諭される。しかし諦めきれないカロリナは、かつての数学教師のもとへ。教師が父の手帳の中の暗号を解読した結果、地名や女性の名前が書かれていたことから、カロリナは父が人身売買を捜査していたのではないかと疑う。一方、ミハウたちが担当するヤンチャク殺害事件では、彼の恋人と兄が被疑者から外れ、再びトメク･ツィブルスキが捜査線に浮上するが……。

人身売買組織を摘発したカロリナ。父の手帳に警察内部の情報が含まれることから、署に人身売買の協力者がいたのではないかと考える。カロリナは父と人身売買との関係を探ろうとするが、警視正から手を引くよう警告されてしまう。一方、ヤンチャク殺害事件の被疑者トメク･ツィブルスキが何者かの死を暗示し、ミハウとカロリナが現場に駆け付けると……。カロリナはひとりで殺害事件の真犯人を追跡する。

ヤンチャク殺害事件の真犯人の追跡中にミハウが重傷を負う。彼の身を案じるカロリナは落ち着いていられず、エヴァに会いに。そこでカロリナは、イレナが離婚を望んでいたことや、エヴァが父のせいで長年苦しんでいたことを知り、家族が抱えていた問題にがくぜんとする。さらに追い打ちをかけるように、クレメンスの証言で父の殺害犯の正体に気付かされたカロリナはショックを受ける。