鶴唳華亭〈かくれいかてい〉外伝 ~別雲間~
南斉国の皇太子・蕭定権 (しょうていけん) は、皇帝である父の側近として登用された許昌平 (きょしょうへい) の正体に疑念を持つ。蕭定権が問いただすと、許昌平は「母がかつて宮仕えをしていた」と話す。そうして蕭定権の信頼を得た許昌平だが、実はかつて権力闘争の末に亡くなった愍 (びん) 皇太子の息子であり、従弟である蕭定権を敵視していた。しかし現在の許昌平はそのことを後悔し、蕭定権のために誠心誠意尽くすことを固く心に誓う。そんな中、蕭定権は陸文昔 (りくぶんせき) が何者かの勢力に脅かされていることを知る。趙王 (ちょうおう)・蕭定楷 (しょうていかい) の結婚に乗じて危機を回避しようとするが、再び黒幕に陥れられてしまう。一方、長州の戦地に赴いていた伯父の顧思林 (こしりん) の戦死の知らせが宮中に届く。