世界最高峰のエベレスト(8848m)頂には、限られた者だけしか見ることが出来ない絶景がある。その映像をハイビジョンで写し撮るため、取材班は山頂を目指した。標高8000m以上の気温は氷点下30度以下、酸素は平地の3分の1、人間が生存できる限界を超える「デス・ゾーン:死の地帯」だ。さまざまな困難を乗り越えて撮影された映像、世界最高峰から見る朝日、頂上の360度パノラマなど、究極の絶景を届ける。[TRAV](C)NHK
福島・群馬・新潟の3県にまたがる「尾瀬」は、2000メートル級の山に囲まれた東西6キロ、南北1.5キロにわたる湿原です。冬になると5メートルに迫る積雪が緑の湿原を真っ白な世界に変えます。春になると雪原は紅色に染まります。この雪の下で、不思議な生態系の存在が分かってきました。膨大な雪があるからこそ生まれた尾瀬独特の自然の摂理が浮かび上がります。冬から夏にかけて、雪が育んだ「奇跡の湿原」の物語です。[TRAV](C)NHK
古くから日本人の信仰と芸術の源泉であり、世界文化遺産への登録が話題の富士山。そこには秘められた水の物語がある。一年の降水量が20億トンを超える富士山は、麓にたくさんの湧き水をもち“水の山”と呼ばれる。しかし山の表面には川はなく、地下のメカニズムは多くの謎に満ちている。樹海に出現した“氷の宮殿”、忍野八海に秘められた“水中洞窟”など、水が創り出した絶景を通じて、知られざる富士山の水の世界に招待する。[TRAV](C)NHK
70年代には赤潮が年に300回近く発生する「ひん死の海」だった瀬戸内海。その環境がここ数年一気によみがえってきた。立役者は海を気づかい手を入れる漁師たち。人の手を遠ざけ自然のままにして回復を待つのではなく、人も自然の一員として生きる、日本独特の「里海」の営み。その成果が表れたのだ。カキを養殖するいかだの知られざる力や光景。生きている化石カブトガニの復活など、圧巻の映像美で、その世界を見つめていく。[TRAV](C)NHK