カーニバルで盛り上がるスイス南部ベリンツォーナの街で、地元の名士の娘エレオノーラ・フォンターナの遺体が発見される。犯行の手口から、警視のレオナルドは犯人の自殺で捜査が終わった１１年前の連続殺人事件を思い出していた。やがて検視官や犯罪学者も捜査チームに加わり、レオナルドは事件解決に向けて動き出すが、深い闇と癒えない傷をはらんだ過去に向き合うことになる。

エレオノーラ・フォンターナの父親が脅迫されていたことを受け、レオナルドはエレオノーラの父の友人である実業家の自殺について調べを進める。だが、その脅迫者がエレオノーラを殺した確実な証拠は見つからない。そして街ではカーニバルが続く中、エレオノーラの知人である２人目の犠牲者アマンダが遺体で発見される。レオナルドたちは１１年前の事件との共通項を見いだすが相違点もあり捜査は混迷していく。

エレオノーラとアマンダの殺害が１１年前の連続殺人事件と結びつき、レオナルドたちは改めて過去の事件を見直すことに。タッティはノヴァクとともに１１年前の連続殺人犯ロシャの遺族に会いに行くが、彼の息子には門前払いを食らう。当時ロシャの死を目撃していた３人のうち、２人が今回の事件の被害者の関係者であり、レオナルドたちはもうひとりの話を聞こうとするが、その人物は娘とともに行方不明になってしまう。

１１年前の取り調べ映像を見直したレオナルドたちは、連続殺人犯パオロ・ロシャを捜索した３人が口裏を合わせていたことに気付く。その後、カミーユの提案でロシャの遺体を掘り起こし再度検証したところ、ロシャの死が自殺ではなく他殺だったことが発覚。レオナルドたちは失踪したマイヤーと彼の娘の捜索を急ぐ。一方、夫の暴力に耐えてきたカミーユは、ある決断を下す。

１１年前の連続殺人犯パオロ・ロシャに共犯者がいたことに気付いたレオナルドたち。警察署には当時の解剖結果を改ざんした検視官の自白映像が届き、失踪したマイヤー親子の捜索が急務となる。レオナルドはロシャの息子フィリッポを取り調べるが、フィリッポはアリバイがあると主張。その後、捜査チームは遺体の痕跡や犯人の車から徐々に真相に迫っていく。

ついに今回の連続殺人犯の正体を突き止めたレオナルドたちは、拉致されたマイヤー親子を救うべく、現在地の特定を急ぐ。タッティとノヴァクは犯人の過去やパオロ・ロシャとの関係を探り、逮捕にこぎ着けようとするが、捜査チーム宛てに送られてきた動画には新たな被害者が拘束されている姿が映し出されていた。チームの面々は拘束場所の割り出しを急ぐが……。