ブレイド

横浜。ヴァンパイア・ハンター、ブレイドは、港の倉庫街の一角でディスコにカモフラージュされたヴァンパイア達の〈餌場〉を襲撃する。だがそこはアジアを拠点とする謎のヴァンパイア組織『エグジステンス』の拠点だった。鉢合わせした日本人の父娘ハンター、ハヤテとマコトと共に、襲い来るヴァンパイア達を斬り倒すブレイド。その前に突如、組織の首魁であり母の仇である〈四本牙〉を持つヴァンパイア、『エグジステンス』の首魁ディーコン・フロストが立ち塞がる。その時ブレイドはマコトの一生を変えてしまう決断を強いられる……。 [SF/ファンタジー][アクション/バトル]

大阪。府警の冴えない中年刑事、サコミズは、連続する東南アジア人女性失踪事件に頭を抱えていた。 そんな時、捜査中のサコミズはブレイドと遭遇、失踪事件の全貌を知らされる。それは府警幹部が協力して行っていた地元ヴァンパイアへの〈血液供給計画〉だった。 やがて二人は地下鉄廃線に作られた『エグジステンス』の〈餌場〉を突き止める。 ブレイドに襲いかかる日本のヴァンパイア『水虎』。激闘を繰り広げる二人の前に、ブレイドを父親の仇と付け狙う女ハンター、マコトが現われた……。

フロストの後を追って、神戸港から貨物船でフィリピンへと向かうブレイド。 密航を手引きしたのはブレイドのヴァンパイア・ハンターとしての師匠、ノア・ヴァン・ヘルシング。 彼は吸血衝動を抑える為にブレイドにレトロウイルスを注射し、ブレイドは戦闘不能に陥る。 マコトはヘルシングからブレイド出生の秘密を聞かされ、困惑する。 そこへ『エグジステンス』の刺客『マンドゥルゴ』の群れが飛来した……！

フィリピン。『マンドゥルゴ』にさらわれたヘルシングを救出すべく、スラム街で情報収集するブレイド。その街並みが、かつて彼がエリックと呼ばれていた頃の、少年時代の記憶を甦らせる。 母親代わりの娼婦達の笑顔が、ヴァンパイア化した実母・タラに奪われたあの夜の出来事。 その不幸な顛末をマコトに静かに語るブレイド。同じ哀しみを背負ったブレイドに協力を申し出るマコト。 こうして二人のヴァンパイア・ハンターによるヘルシング救出作戦が開始された……。

フロスト率いる『エグジステンス』の研究施設があるシキホール島。この島には白魔術を使い、ヴァンパイアを太古の昔から封印し続ける〈ベルドゥーゴ〉と呼ばれる一族が存在した。 島へ上陸したブレイドとマコトが一族と反目しながら研究施設を目指す頃、フロストが目覚めさせた島の巨大ヴァンパイア『マナナンガル』がブレイド達に襲いかかる……！ こうして二人のヴァンパイア・ハンターによるヘルシング救出作戦が開始された……。

インドネシア、スマトラ島。フロストを追うブレイドは、島にある『エグジステンス』の銀鉱山を突き止める。 ヴァンパイアの弱点である銀の採掘を指示するフロストの意図を探りながら、鉱山の破壊を画策するブレイドとマコト。その前に、〈魔法医〉を名乗る男アグスが現われる。 アグスは、ヴァンパイア化した人間達を〈聖水〉の力で元に戻せると主張するが……。