その国を理解する最良の方法のひとつは、最新の技術革新を見ることー。BBC記者のポール・カーターが日本各地を旅しながら、未来を見据えた技術開発に情熱を燃やす人々を取材し、日本がテクノロジー分野で世界の先駆者であり続ける理由を探る。2023年国際放送協会(AIB)優秀賞受賞作品。
エピソード1
分身ロボットカフェ
自身も障害を持つポールの旅は、まず東京から。誰でも社会参加できる未来を目指して立ち上げられた「分身ロボットカフェ」を訪れるほか、世界でも珍しいeスポーツジムでトレーニングを体験する。神奈川では環境負担の少ないエビの陸上養殖をおこなうベンチャー企業、大阪で3Dプリンター「和牛」の研究、そして富士山の麓で宇宙開発を見据えたAI技術を開発する研究者に話を聞く。
エピソード2
持続可能な電力供給
持続可能な社会を目指す動きが、様々な分野の技術開発を後押ししている現状を探る。自然災害の影響を受けやすい日本での洋上風力発電技術や、神戸で大規模開発が行わわれている「水素都市」、また流行の兆しを見せるサステナブルなファッションなど、環境に優しい社会を目指して情熱を注ぐ人々に会う。
エピソード3
災害に強い社会へ
ポールは東京湾で進む、過去に類を見ない大規模な洋上太陽光発電所の計画を探る。また、災害時でも電力を供給できる技術の開発や、高齢化が進む地方都市で進む、農業や観光業を支えるロボット研究を知る。そして超効率的に栽培される、全く新しい農業のカタチを発見する。
Paul Carter