The Game

1972年、ロンドン。泥酔した男が警官を殴り逮捕された。ソ連の大佐アルカディ・マリノフだと名乗ったその男は、KGBが英国内である作戦を決行しようとしていると明かす。その作戦の名称は「ガラス作戦」。KGBが英国内に潜伏させている工作員に任務を発令し始めたというのだ。MI5の長官であるダディは、この情報の調査をすべく極秘チームを構築する。チームはアルカディに近づき、「カラス作戦」の全貌を暴こうとするが・・・。

モスクワ側からの転向をMI5に約束した工作員デヴィッド・ヘクストンが殺害された。殺害したのはオーディンと呼ばれる男で、ポーランドでユリアを撃った男と同一人物だった。そんな中、次の指令が発令される。命の危険に怯えるアルカディが取ってきた紙には、国防省勤務のトム・マロリーの名前、そして首相秘書の名前と彼女の連絡先が書かれていた。首相秘書もガラス作戦に参加している工作員なのか？

“ガラス作戦”はソ連による英国への核攻撃なのか。アルカディが次に接触した人物は、駐英の米国人武官と愛人関係にあり、明らかにスパイとして訓練を受けた女性だった。その女が米軍の活動するレイクンヒースへ向かったことから、核をめぐる動きがあるとダディたちは焦る。その基地には先週、核兵器を搭載した米国機が到着していたからだ。女を拘束しようとジョーは彼女に近づく。ところが、彼女はMI6の諜報員だった。誰が味方で、誰が敵なのか・・・

“ガラス作戦”はソ連による英国への核攻撃だというのは、まったくのウソだった。アルカディはMI5の目を他へ向けさせるための“煙幕係”だったのか？ 真の”ガラス作戦”とは？ MI5はアルカディの正体を暴くべく動き出す。私書箱を使用していることをつきとめたダディたちは、新聞の広告欄を使う手はKGBによる偽装だったと考える。そこで、指令発令の合図を意味するメッセージを広告欄に載せ、ニセのアルカディに集荷させる。指令の内容を伝えるため、KGBの工作員に扮したサラのもとにアルカディが現れ・・・

アルカディが死に、“ガラス作戦”の手掛かりを失ったMI5のことに新たな情報が入る。IRA（アイルランド共和軍）が仕掛けた爆弾の処理で事故を起こした男が、ソ連とつながっているというのだ。事故は意図的に起こされたものだったのか？デンムーアというこの男は、事故で負傷し、顔にやけどを負っていた。デンムーアに近づくため、ダディは看護師に成りすましたウェンディを在宅ケアに向かわせる。 一方、ジョーはアルカディが残した情報を手掛かりに内通者の影を追っていた。

ジョーがついにMI5に潜伏していた内通者をあぶり出した。内通者の近辺を徹底的に調べることで、真相が明らかになると思われたガラス作戦だったが、KGBによる爆破事件に関与した人物から、ジムは捜査中に耳を疑うような証言を得る。このコリンという男によると、KGBがジョーの為に偽造パスポートを用意しているのだ。 いったいジョーは何者なのか？MI5はジョーに疑いの目を向け始める。