太正12年・春。1人の少女が帝都・東京にやって来た。彼女の名は、真宮寺さくら。仙台から上京してきたさくらは、ある人物からの手紙の住所をもとに、銀座・大帝国劇場に足を運んでいた。じつは彼女は、父の意思を継ぎ帝都の平和を守ることを誓い、その秘密組織である帝国華撃団に入隊するために、はるばる帝都までやってきたのである。が、さくらが訪れた大帝国劇場という場所は、彼女が考えていた秘密組織という言葉とはほど遠い様相。戸惑いを隠せないさくらだが、とりあえず大帝国劇場内で米田を待つことに。しかし、さくらは待ちきれずに場内をさまよってしまい、信じられない光景を目の当たりにするのだ。

帝劇を追い出されてしまい、行くあてもなく東京の街をさまよい歩くさくら。その姿を見た弁天長屋のトラ坊が、さくらを家に連れていく。トラ坊の家で下町の温かさに触れたさくらは、自分がなんのために帝都へ来たのかを再確認する。

帝劇に戻って来たさくらだが、華撃団のメンバーは歌劇団の一員として舞台に立つことを聞き、愕然。さっそく舞台稽古を始めるが、慣れないために足手まといになるばかり。さらに、戦闘訓練でも霊力が制御できず、数値が伸び悩む。

雷と豪雨の帝都。帝劇ではアイリスが高熱に苦しんでいた。一方、米田とあやめは、かすみが運転する車で、とある場所へ向かう。そこは、帝国華撃団の極秘研究棟。中では、霊能部隊・夢組が結界を張り、脇侍の解体を行っていた。

敵の正体が黒之巣会であることが判明し、米田は別の場所で作業をする花組メンバーを帝撃本部に呼び寄せる。その1人は、光武の開発にも携わっていた李紅蘭。彼女のあるひと言で、全員が光武といかに心を通わせるか模索し始める。