UNIT ONE －特別機動捜査班－

デンマーク各地を飛び回り、難解な殺人事件を捜査する特別機動捜査班。そのリーダーであるトーベンが知人のヘニングと共に自宅で殺害される。暫定的な後任に抜擢された女性捜査官イングリッドは、残された特捜班の面々と事件を捜査。殺された2人が性的な関係にあったという憶測が飛び交うなか、トーベンに恨みを抱き最近釈放された元服役囚に容疑がかかるがシロ。捜査は難航するが、イングリッドは逆転の発想で真相に近づく。

イングリッドは特捜班の正式なリーダーに就任する。そんなやさき、海沿いの町ホーセンスで酒場の店主が殺害され、応援要請が入る。地元警察は不正薬物取引を巡って被害者と対立していたギャングによる犯行だと主張するが、イングリッドは犯行の残忍さから動機には個人的な感情が関わっていると推測。そして被害者の妻シェアネッテの不倫相手であるキムに目をつけ、彼のアリバイが崩れると地元警察の反対を押し切って逮捕しようとする。

被疑者の1人であるギャングが逮捕されるが、余罪でアリバイが証明されてしまう。イングリッドは引き続きキムが怪しいとにらみ、シェアネッテの家に盗聴器を仕掛けるものの、証拠はつかめない。そんななか、事件現場近くの海から凶器の銃が見つかるが、指紋は採取できなかった。しかし、キムとの共犯を疑われる男の証言で捜査は急展開を迎える。さらにラクーアの鋭い観察眼により、犯人を特定できる決定的な証拠が見つかる。

ナクスコウの町で高齢女性が自宅で撲殺される。特捜班は、衣服に付いた血痕から同居する女性ヴィーベを疑うが、犯行を裏付ける決定的証拠はない。やがてヴィーベは子どものころに性的虐待を受けていたこと、さらに彼女の元恋人たちはいずれも謎の死を遂げるか行方不明になっていることが判明。イングリッドはヴィーベの不可解な言動からもさらに疑念を深めるが、地元警察は別の被疑者に目をつけ、ヴィーベを釈放してしまう。

郊外の町ヌーゼボーで密室殺人事件が発生する。内側から施錠された教会で頭部に外傷を負った牧師の遺体が見つかったのだ。知人女性と不倫していたうえ、被害者に掛けられた生命保険の受取人になっていた被害者の夫が被疑者として浮上する。事件直前に口論したことは認めるも、殺害の証拠は見つからず自白も得られないため捜査は難航。そんななか、事件解決につながる重要な証拠が、現場で発見された牧師の録音機器から見つかる。

ロスキレ市に暮らす女性教師が、自身の誕生日パーティーのあとに自宅付近で失踪。大切な人を失ったイングリッドは悲しみに暮れ、特捜班はリーダー不在のまま捜査を進める。被害者は現場付近で目撃された不審な赤い車の乗る人物と接触した可能性が高いことから特捜班は不倫を疑うが、夫や友人たちはそれを強く否定。そんななか、イングリッドはパーティーの様子を収めたビデオを繰り返し見るうちに、重要な手がかりを見つける。