ヒップホップ・プレジデント
図々しくて思ったままを口にするアフリカ系アメリカ人の政治家が大統領選で勝てるのか?メイズ・ギリアム(クリス・ロック)はワシントンDCのスラム街を選挙区とする市会議員だ。厳しい大統領選を闘うさなかで、民主党の大統領候補と副大統領候補が飛行機事故で死亡する。新たな候補者を擁立する時間はほとんどないため、共和党の候補者で副大統領のブライアン・ルイス(ニック・サーシー)が勝つものと思われた。失うものは何もない状況の中、民主党の党首であるマーティン・ゲラー(ディラン・ベイカー)はギリアムに民主党の大統領候補として立候補するよう持ちかける。当初は疑問視されたギリアムだったが、やがて貧しい街の事情に通じた彼の政治スタイルや率直な姿勢によって大衆の心をつかみ、特に、短気な兄のミッチ・ギリアム(バーニー・マック)に副大統領候補(保釈金の保証業者から大躍進だ)となるよう説得してからは、世論調査で驚異的な支持を得るようになる。ギリアムは恋人のリサ(タマラ・ジョーンズ)しか眼中にないが、彼が大統領となる可能性が生まれたことで元恋人のキム(ロビン・ギヴンズ)が彼とよりを戻そうとするため、ギリアムのロマンスはややこしくなっていく。コメディアンであり俳優でもあるクリス・ロックの監督デビュー作品。ロックはこの映画の脚本の共著者であり、共同製作者としても名を連ねている。
出演 クリス・ロック、バーニー・マック、ディラン・ベイカー
監督 クリス・ロック